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大里桃子は首位の“仲良し”を追う立場　「あしたは彩華ちゃんを応援できない」

＜ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ　事前情報◇4日◇茨城GC東C（茨城県）◇6630ヤード・パー72＞
先週は同郷熊本の大先輩、上田桃子にプレーオフで敗れて2位となった大里桃子。1週間で再び優勝のチャンスが巡ってきた。首位の高橋彩華とは3打差の2位から、残り18ホールに挑む。
大里と高橋はともに2018年プロテスト合格の90期生。同期の同い年でふだんから仲もいい。そんな2人が、メジャーの最終日最終組で優勝を争うことになった。「（高橋）彩華ちゃんが優勝争いしているときは、いつも応援しています。今回は相手が自分なので応援できないですけど」と複雑な状況に笑う。
高橋はツアー未勝利だが、大里は18年の「CAT Ladies」ですでに1勝を挙げている。気持ちの余裕を聞かれると、「全然ないです（笑）。彩華チャンは調子がよくて今年はよく優勝争いしているイメージ。私は1カ月前まで予選通ったらいいという感じだった。私のほうがぜんぜん下です」と身長171センチの大里には高橋を上から見る気持ちはない。
今大会に優勝すれば、生涯獲得賞金が1億円を突破するが、「すげーと思います。1億円を目の前にしたことがないので、ぜんぜん実感が湧かない。賞金ランキングもポイントくらいの感じでいるので、金額を意識したことはないです」とどこか他人事のよう。
それもそのはず、大里は1カ月前までパッティングのイップスに悩まされて、予選通過ラインを行ったり来たり。優勝争いをできる状況ではなかった。1カ月前にパターを長くして気持ちが楽になり、調子が上向きに。「本当にパターが打てなかったので、すごく気持ちのいいゴルフが続いているのでうれしいなと思います。この位置にいられるのが幸せだなという気持ちです。明日は楽しみながら回りたい」とゴルフが普通にできることに喜びを感じている。
「彩華ちゃんも最近すごく調子がよくてずっと上位で回っている選手なので、どんなプレーをするのか、近くで見ることができたらいいなと思っています」。あすの最終日は仲良し2人の対決に注目したい。（文・下村耕平）
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