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全米プロの大本命は松山英樹の天敵、ジャスティン・トーマス【スギちゃんに聞く】

海外メジャー第2戦「全米プロゴルフ選手権」がいよいよ現地時間の17日に開幕する。会場となるキアワ・アイランド・ゴルフリゾート オーシャンコース(サウスカロライナ州)は、2012年にも全米プロが開催され、そのときはローリー・マキロイ(北アイルランド)が2位に8打差をつけるトータル13アンダーで優勝している。丸山茂樹のキャディとして、同コースで行われた03年の「ワールドカップ」でバッグを担ぎ、今回はTV中継の現地リポーターを務める“スギちゃん”こと杉澤伸章氏に、全米プロの優勝予想をしてもらった。
■12年はショット力No.1のマキロイが優勝
杉澤氏はティからグリーンまでのショット全体のスコアへの貢献度を表す『ストロークス・ゲインド・ティ・トゥ・グリーン』に注目する。「面白いと思ったのが、12年の『ストロークス・ゲインド・ティ・トゥ・グリーン』が年間通して最も高かったのがマキロイなんです。12年の全米プロはマキロイが勝っていて、ショット力がすごく勝負に出る。ピート・ダイの設計なので、グリーン周りやパッティングの技術は当然必要。でも強い海風が吹くとグリーンに行くまでに、みんな心が折れてしまうのです」。
12年の『ストロークス・ゲインド・ティ・トゥ・グリーン』を見てみると、1位のマキロイは全米プロ優勝、2位のタイガー・ウッズ(米国)は全米プロ11位タイ、3位のバッバ・ワトソン(米国)は全米プロ11位タイ、4位のジャスティン・ローズは全米プロ3位タイ、7位のアダム・スコット(オーストラリア)は11位タイと軒並み上位に入っている。
「『ストロークス・ゲインド・ティ・トゥ・グリーン』はグリーンに行くまでのショット力なので、必ずしも飛ばし屋という意味ではない。すごく飛んでラフからでも短い番手でグリーンに乗せてくるのか、そんなに飛ばないけどフェアウェイを絶対キープして長い番手で乗せてくるのか、どちらのタイプも入ってきます」
さらに、ティショットのスコアへの貢献度、『ストロークス・ゲインド・オフ・ザ・ティ』に限定すると、12年の1位はバッバ・ワトソン、2位はマキロイ、そして7位のキーガン・ブラッドリー(米国)は全米プロでは3位タイだった。「その年にティショットで自信を持っていた人も、12年の全米プロでは上位に来ている」と杉澤氏は分析する。
これらのデータを踏まえると、今年の全米プロで勝ちそうな選手が見えてくる。
■ショット力が高く、ピート・ダイと相性がいいのはJT
「今年の『ストロークス・ゲインド・ティ・トゥ・グリーン』を見てみると、現在1位はブライソン・デシャンボー、2位はコリン・モリカワ、3位はジャスティン・トーマス、4位はジョン・ラーム、5位はブラッドリー。このなかで軸は誰なの? といったら、トーマスなんですよ。
ショット力もありますし、今年のザ・プレーヤーズ選手権で優勝しているので、ピート・ダイ設計のコースとの相性がいい。ピート・ダイ設計の特徴は逃げ場所がないこと。グリーンの右に池があって、ピン位置が右なら、当然左に打ちたくなる。左に外せば池に向かって下りのアプローチしか残らない。上りのパットを打つには、ピンと池の間の狭いスペースに打ってくださいということ。そういうコースの特徴をとらえているトーマスは、気持ち良く行く可能性はあります」
トーマスで思い出されるのは、17年の全米プロ。最終日に一時は単独首位に立ち、メジャー初優勝が近づいていた松山英樹だったが、バックナインで失速して5位タイに終わり、トーマスに優勝をさらわれた。ホールアウト後、松山が杉澤氏のインタビューに涙をこらえながら答えたのが印象的だった。
■松山英樹は初日の入りに注目
「確かに松山選手が上位に行く試合ではトーマスも上位にいたりする。あれ以来、気になる存在ではありますよね。でも意外と『チーム松山』はそこまでトーマスを意識していないみたいです。あのときはトーマスに負けたというよりも、松山選手本人の体力的な限界もあったと思う。前の週に松山選手がWGC-ブリヂストン招待に優勝して、そのまま(全米プロの会場の)クエール・ホローCに入って月曜日からゴリゴリ練習していたんですよ。真夏の暑さのなかで(17年は8月開催)、最後の最後の最終日の後半で体力的にもたなかった。本人も自覚している部分はあると思います」
やはり気になるのは、松山をはじめとする星野陸也、金谷拓実の日本勢の戦いだ。「先週、約1カ月ぶりにツアーに戻ってきて予選に通りましたし、松山選手は期待していいと思います。いつもは『絶対に勝ってやる』という感じで、初日をすごく大事に行くんですけど、もうマスターズを獲っていますし、気楽に初日を迎えられれば、ポンポンと行ける可能性はある。松山選手に関しては初日の入りを僕はすごく注目しています」
メジャーに関係なく、松山といえば初日に出遅れても、終わってみれば上位にいることが多い。「松山選手のすごさは4日間で戦っているところなんですよ。当然どんな試合も優勝を目指していくんですけど、3日目が終わって物理的に優勝が難しいときもある。そうなったら、ターゲットラインを25位以内に向けていると思うんです。これはなぜかというと、基本的に25位以内に入っていれば世界ランキングが落ちることがないからなんです」
ここで松山のこれまでの成績を振り返ってみると、米ツアー初優勝を挙げた14年は20試合に出場してトップ25は12回、同様に15年は25試合で19回、16年は23試合で14回、17年は22試合で12回、18年は21試合で12回、19年は24試合で15回、20年は20試合で14回と、毎年半分以上の試合でトップ25に入っている。
「我々は反省しないといけない。『優勝がない、優勝がない』って言っているけど、これはすごいことです。年間王者を決めるフェデックスカップ・ランキングでも、28位が一回あるだけで、あとは全部20位以内に入っています。最終戦のツアー選手権には7年連続で出ている。だから世界ランキングは常に上位なんです」
■ケビン・ナの元マネージャーが帯同する星野陸也はゴルフに集中できる
今年に入って「関西オープン」、先週の「アジアパシフィック ダイヤモンドカップゴルフ」と国内男子ツアーで2勝を挙げて全米プロに挑む星野陸也に関しては、「優勝してからメジャーに挑むので、すごく楽しみです。今回、星野選手にはケビン・ナさんや丸山茂樹さんのマネージャーをしていた須藤素行さんが一緒に帯同する。彼はPGAツアーと密な関係なので、エントリーだったり、練習ラウンドをどう回ったりすればいいかという余計なストレスがない。現地に行って自分のゴルフだけに集中できると思います」。
18年の全米オープンではギリギリで出場権が降りてきたこともあって、星野のキャディの会場入りが遅れた。現地にリポーターとして入っていた杉澤氏が、月曜日の練習ラウンドでは星野の臨時キャディを務めた経緯もある。
「星野選手は吸収率がすごく高いので、全米プロでいろんなことを経験して、日本で賞金王になったり、世界ランキングを上げて、マスターズや世界ゴルフ選手権にトライしていくと思います」と杉澤氏は将来性を楽しみにしている。
■金谷拓実はメジャーでのポイントが、欧州ツアーのシードにつながる
昨年のプロ転向後、「ダンロップフェニックス」と「東建ホームメイトカップ」で2勝を挙げ、世界ランキングを一気に70位台まで上げている金谷の存在も忘れてはならない。
「金谷選手は欧州ツアーのシード権に対して、高いモチベーションがあると思うんです。このメジャーであったり、世界ゴルフ選手権のポイントは欧州ツアーにつながっていく。積み重ねていけば、今シーズンでシードが獲れて、来年からは欧州ツアーに参戦できる。なので、『優勝』を目指すとか、経験を積むとかではないとは思う。彼は戦いに行っていて、50位よりは45位でもポイントを稼いだほうがいいわけです。そういう意味では、優勝争いに加われなくてもモチベーションが崩れない強みがあります。とにかく予選を通過して、少しでも上の順位で上がってほしいですね」
世界を獲った男と、世界を目指す若武者2人の挑戦がいま幕を開ける。
杉澤伸章
すぎさわ・のぶあき 75年生まれ。愛知県出身。21歳のときに横田真一の専属キャディとしてキャリアをスタート。2002年には米国男子ツアーで戦っていた丸山茂樹と契約し、米ツアー2勝をサポートした。その後は、宮里優作が初優勝したときにバッグを担いだり、松山英樹のバッグを担いだことも。現在はゴルフ中継の解説者としても活躍している。今回の全米プロでは現地リポーターを務める。

<ゴルフ情報ALBA.Net>

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