<ゴルフパートナー PRO-AM トーナメント 初日◇20日◇取手国際ゴルフ倶楽部(茨城県)◇東コース(6804ヤード・パー70)、西コース(6531ヤード・パー70)>
今大会には予選会を勝ち上がった200人を超えるアマチュアが出場している。プロ野球の東京ヤクルトスワローズで活躍し、13年に引退した宮本慎也氏もその一人。ダブルス戦の予選会に2回落ちて、3度目の正直で出場権を獲得した。
宮本氏は「プレーは週2回か3回行っています。平日ゴルファーですね。土日は息子の野球に行っているので」と笑いながら答えるゴルフ好き。平均スコアは「80前後」、ベストスコアは「71」という腕前だ。この日は、自分のダブルスのパートナー、ツアー1勝の塚田陽亮、ツアー2勝の梁文冲(リャン・ウェンチョン、中国)と4人でラウンドした。フォアボールでのチームスコアは「パープレー」で6位フィニッシュ(東コースの部)。「僕自身も1オーバーか2オーバーくらい。きょうは出来すぎ」と振り返る。
コロナ禍で出場をためらっていたが、「来たら緊張感のあるゴルフもできましたし、プロのプレーを間近で見れて良かったなと思います。プロから教わったりもできました」と収穫の多い一日となったようだ。
具体的には何を教わったのか? 「『スイング自体で気になることはありますか?』と塚田さんに聞いて、『バックスイングを慌てて切り返さないように』とアドバイスをいただきました」。もう一つは、宮本氏が「読んで思い通りに打てるか、打てないかというのがけっこう好き」というパッティングでのラインの読み方だ。
「ラインの反対側からよく読んだりするんですけど、『高い所からは見ないほうがいい。例えば東京タワーに上って、下の傾斜なんかわかりますか?』と言われたんです。高い所からのラインは読めないから、まずは下から見て、反対側が高いときは読まずに、低い方の横から見たほうがいいんです。すごく勉強になりました」
ラウンド後は宮本氏と塚田が仲良く写真撮影する姿があった。まだアマチュア競技には一切出た事がないという宮本氏だが、ゴルフの次のトビラが開いたに違いない。(文・下村耕平)
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