<ゴルフパートナー PRO-AM トーナメント 2日目◇21日◇取手国際ゴルフ倶楽部(茨城県)◇東コース(6804ヤード・パー70)、西コース(6531ヤード・パー70)>
プロ2人とアマ2人の組み合わせで行われている今大会で、2日目に石川遼、石坂友宏とのラウンドをゲットしたのは石川誠さんと宇田川雅海さん。火曜日に組み合わせが決まったとき、コースのアプローチ練習場にいた石川さんは、「誰もいなかったので叫びました。何をいったか覚えてないくらい」と笑顔で話す。
その後すぐにダブルス戦でパートナーを組む宇田川さんに電話。「誰だと思う? 誰だと思う?」と興奮気味に組み合わせを伝えたという。興奮と驚き、それと同時に「すごい不安が出てきちゃいました」と石川さんは振り返る。
実際、石川遼の組とあって、スチールカメラやテレビカメラも他の組よりたくさんついてくる。「逆に『いいところを見せてやろう』って空回りしちゃいました。きょうは本当にテンションが上がりすぎて、普段よりも良いショットが出ましたね。アドレナリンも出てた」と石川さん。石川遼と石坂がパーというホールでバーディも獲れた。「それも遼さんに教えてもらって、そのホールですぐバーディですよ」と宇田川さんが補足する。
石川遼を間近で見てのラウンドはどうだったのか。「男子ツアーを観戦したこともありますが、きょう見た第一印象は『アレッ、体が!』。迫力が出て(ブライソン・)デシャンボーになっちゃった」と、筋骨隆々になった石川遼の肉体にまず驚いた様子。終盤の373ヤードの17番パー4では、石川遼が打ったティショットがグリーンの側まで飛び、最初は石川さんも「隣から飛んできたのかな」と考えていた。自分が3打目を打ってから、石川遼のボールだったと気づき、「スイングも全然変わっていて、とんでもない飛距離だった」と仰天した。
宇田川さんは「テレビで見ているよりも良い方だったというか、すごくナイスガイで楽しい人。気を遣っていただいて、かえって恐縮しちゃいました」と石川遼の印象を語る。
この日の石川遼は、4〜6番、9〜11番で3連続バーディを2回獲った。アマチュア同士のラウンドではまず経験できない出来事に、「バーディ、バーディ、バーディだもんね」と感嘆する宇田川さん。「150ヤードとか170ヤードくらいあるのにアプローチみたいな、低い球でトーンと打ってくるんですよね。あれを見ていたらゴルフが全然違うし、参考にもならない。かといって、ピンが手前に切ってあるところではスピンで止めてくるし、技術がすごいと思いました」と8バーディのゴルフに石川誠さんも驚きっぱなし。
緊張のなかのラウンドだったが、2人がいいアプローチをしたときには、大学生プロの石坂がさわやかなサムズアップで応えてくれた。「目が合ったときにやってくれるんですよ。すごく気持ちも落ち着きました」と石川さん。宇田川さんは石坂に丁寧なレッスンを受けて、「ずっと教わりながらやっていたので、きょうはレッスン会になっちゃいました」と興奮気味に話す。
最後にまたこの大会に出たいですか、と2人に聞くと、「絶対出たいです。友達にも勧めたい!」と即答した宇田川さんに対し、石川さんはちょっと考えてから「僕は友達には一切勧めたくない」と回答。どうやら予選会のライバルが増えるのが嫌なようだ。
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