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傾斜練が生きた！　吉川桃が1日30ホールの長丁場を「リズムよく回れて」3位タイ浮上

＜リゾートトラスト レディス 2日目◇28日◇セントクリークゴルフクラブ（愛知県）◇6605ヤード・パー72＞
降雨のためスタートが大きく遅れたきのうの初日。午後4時55分にスタートした吉川桃が、消化できたのは6ホールだけだった。2アンダーから再開したきょうは、第1ラウンドの残り12ホールと、第2ラウンドの18ホールの合計30ホールをプレー。最後の6ホールで3つバーディを奪うなど、「リズムよく1日回れて」9バーディ・5ボギーでまとめ、トータル6アンダーで暫定2位タイに浮上してきた。
吉川は畑岡奈紗や渋野日向子、原英莉花などと同じ1998年度生まれの黄金世代。優勝すれば黄金世代で10人目のツアー覇者となる。「やっぱり優勝したい気持ちはすごく強い、そこは持っておきたい」と思いを隠さない。
さらにこの5月は、上田桃子の「パナソニックオープンレディース」優勝に始まり、大里桃子が「保険の窓口レディース」に勝ったり、ステップ・アップ・ツアーの「ツインフィールズレディース」では岸部桃子が勝ったりと、“桃子”が大活躍。名前に“桃”がつく吉川も「私もそこに入っていけたらと思います」と、午前3時起きで4時40分コース入りの疲れも見せずに笑う。
吉川が出場した「フジサンケイレディス」から「ワールドレディスサロンパスカップ」までの3試合は予選落ち。その後、行われたリランキングで優先出場順位が開幕時の34位から51位まで落ちてしまい、2試合に出場することはできなかった。今大会は吉川にとって3試合ぶりの出場となる。
試合の間隔が空いても、地元の栃木県でしっかりとテーマを持って準備してきた。「傾斜に対する攻め方を頭の中で整理してお父さんと練習していた。傾斜のライからピンに向かって打って、30球のうち20球を5メートルくらいにつけたら終わり。今週もそこを意識しながらプレーしたら上手くできました」と話す。左足上がり・下がり、ツマ先上がり・下がりのライを、ピッチングウェッジやミドルアイアンで打つ練習を積み、それがコースでも生きた。
また、今大会では「仲が良い」という3歳下の妹の吉川くるみがバッグを担ぐ。くるみは5月11〜14日に行われたプロテストの第2次予選で1打足りずに最終プロテスト進出を逃している。「私のプレーもそうだし、たくさんのプロがいる中で、練習方法とか本人が気づけたらいいなというのも、キャディをお願いした理由の1つです」と姉。妹のキャディのおかげで「楽しく回れています」とも話す。
トップの工藤遙加とは4打差で週末を迎える。「自分のリズムをしっかり持って、スコアを伸ばしていきたいと思います」と力強く宣言した。
<ゴルフ情報ALBA.Net>