<リゾートトラスト レディス 2日目◇28日◇セントクリークゴルフクラブ(愛知県)◇6605ヤード・パー72>
初日が荒天となったため4ホールしか消化できず、原英莉花は第2ラウンドを含めた32ホールを2日目に行うこととなった。そのため、朝6時30分に5番ティからスタートし、第2ラウンドの最終ホールを終えたときには午後6時09分。再開してから約12時間が経過していた。
そんな過酷な戦いとなったが、パープレーで1アンダー・24位タイと連覇への可能性を残す位置でフィニッシュ。一時は2オーバーまで落として決勝進出が危ぶまれたが、第2ラウンドの中盤から終盤にかけて3つ伸ばして、上位に進出した。
再開1ホール目の5番パー5で3打目のアプローチを寄せてバーディ“発進”を決めた原は、同じパー5の8番でもバーディ。前日ボギーフィニッシュの嫌な流れを払拭して一気に行くかと思いきや、9番パー4でフェアウェイセンターからの2打目を池ポチャ。このホールをボギーとすると、折り返しての11番ではパーオンするも約10メートルをまさかの4パット。痛恨のダブルボギーを叩いてしまう。
その後もチャンスがなかなか来ない展開が続き、10番スタートの第2ラウンドでは11番でアプローチを約8メートルオーバーしてボギー。ラウンドが変わっても嫌な流れを止められずにいたが、16番で17ホールぶりとなるバーディをようやく奪うと、18番パー5でも2打目をカラーに乗せてバーディを奪取し、一気に流れを引き寄せる。
折り返しても勢いは持続した。昨日ボギーで終わった4番、そして約10時間ぶりにプレーした5番で連続バーディを奪うと、直後に連続ボギーを喫したが、8番でバウンスバック。最終9番では、池ポチャを打った第1ラウンドと同じようなフェアウェイセンターから、手前1.8メートルにつけてチャンスを演出した。バーディこそ奪えなかったものの、しっかりと“いいイメージ”に上書きして長い長い1日を終えた。
スコアメイクにつながっているのが、今週「置いた時にスクエアに向くように」調整したドライバーだ。2ラウンドの合計でドライビングディスタンスは261.5ヤードで1位(1Rは255.5ヤード、2Rは267.5ヤード)。フェアウェイキープは28回中22回と並だが、このうちファーストカット(セミラフ)が2回だった。飛んで曲がらない。こちらも十分な数字を叩き出した。一方でパーオンが36回中21回とやや低水準。このあたりを決勝ラウンドに向けて調整できれば、もっと伸ばしていけるはずだ。
まずはディフェンディングチャンピオンとして、一つ目の試練を乗り越えた原。連覇に向けてムービングデーでは今日取りこぼした分まで猛チャージを見せ、一気に優勝圏内に加わりたい。
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