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1年半で米ツアー撤退 「超かっこ悪い」と言った河本結に強さを感じた【記者の目】

「生活環境が大変だということは、行く前から分かっていたはずでは?」
生活環境が合わず、ゴルフ、勝利への熱い想いがなくなっていたことを理由に、昨年から挑戦していた米ツアーの撤退を表明。「リゾートトラスト レディス」で日本ツアー復帰となった河本結の試合前会見では厳しい質問が飛んだ。
それに対して「甘かったと思います」とポツリ。そして河本は「超かっこ悪いですけど、決めました」と話した。
この“超かっこ悪い”という言葉にプライドを感じるとともに、強さを感じた。いい意味で“かっこいいこと”を大事にする河本にとって、とても嫌だったであろう決断を下したのだから。
河本は今季の米ツアー出場権を有している。つまり、年末までは浮上のきっかけを探しながら戦うこともできたのだ。言い換えればそこで状態を上げて、“かっこ良く”戦い続けることができる可能性だってあった。「毎試合すごく新鮮で学ぶことはたくさんある。楽しいし、これを経験して強くなったらアメリカでも成功できる」とポジティブな面だってあった。
それでも母国に帰ることを選んだ。「ゴルフのレベルアップをすることより、悩む時間のほうが多くなっていました。その結果、今までのように試合に対して熱く向き合えなくなりました」。人の何倍も持っていたはずの情熱が湧いてこない。勝って涙を流し、負けて涙を流し。そんなこともなくなった。ゴルフだけに向き合うことができない。そんな状況が昨年末から約半年間続いたすえに、決めたという。
熱い気持ちでゴルフに向き合う。それこそが河本の「やりたいゴルフ」であり「自分らしさ」だ。それができない以上、できるような環境を整えることが最優先。逆に言えばそれができなければ成績も残せないのだから。
今でこそバリバリ米ツアーで活躍する仲のいい畑岡奈紗も1年目は同じように苦しみ、父・仁一さんが後にその時のことを「電話が来て、受話器で話していたのは家内でしたが、こちらまで嗚咽が聞こえてきていました」と振り返るほどだった。実力者がそこまで失った自信を取り戻したのは、同じように日本ツアーだった。
2017年、「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」で優勝し、「今シーズンは自分のゴルフができずに終わりましたが、ここに来て自分のゴルフを取り戻せました。今日のゴルフができればまた戦えると思います」と攻撃的なゴルフを取り戻した。それでも「練習環境はアメリカのほうがいいですが、移動が大変だったり練習時間を確保することが難しい。まだ自分は伸ばして行かなければいけない部分があると思います。そう考えると日本なのかな、という思いもあります。米7割、日本3割ですね」と一度は答えを保留した。結果としては米ツアーを選んだ畑岡だが、そのくらいアメリカという舞台は過酷なところなのだ。
そして、その経験をしているからこそ、米撤退を報告した河本に対し、自身の経験を話しながら『自分がどういうゴルフをしたいのか、どういうゴルフ人生を歩みたいか。自分で決めるのが一番だよ』と言ったのだろう。
河本も今回の挑戦で必要なもの、生活環境にどうすれば馴染めるのか、そしてどうすれば『自分のゴルフ』を失わずにすむのか。それを求めた結果が日本でやることが最善だと結論を出したのだ。
だが、結論を出すことができても、実際に行動に移すのはそう簡単ではない。批判だって出てくるかもしれない。米挑戦するにあたり、様々な対価を支払ってきた。それを何とかして元をとりたいと思う心理だってあるだろう。株式相場の格言には『見切り千両、損切り万両』という言葉があるくらいだ。河本が今回経験したことは代え難いもので“損”というのは語弊があるのも百も承知だが、『損失の少ないうちに見切りをつけることは千両の価値がある』という。それがなかなかできないのもまた事実だと。特に日本人は苦手だ。「かっこ悪い」決断はそう簡単にできるものではない。
だからこそ、今回の日本ツアー復帰はさすがだと思った。今年の「アクサレディス」で優勝争いしたように、ゴルフがおかしくなったわけではなく、「自分のゴルフ」を取り戻すのにそこまで時間はかからないはずだ。事実、復帰初戦となったリゾートトラストレディスでは、時には笑顔で、時には怒り、時には悔しがり。そんな河本の情熱的なプレーが出てきていたように思う。
その会見で、米ツアーはもう行かないのか、という質問に「また挑戦したいと思う」と話した。毎年のように若い選手が活躍するため忘れてしまいがちだが、河本はまだ22歳。今回の経験を踏まえてもう一度戦うための準備期間は十分にある。ズルズルとしない、早めの決断に勝負師としての強さを感じた。(文・秋田義和)

<ゴルフ情報ALBA.Net>

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