<ザ・メモリアルトーナメント 3日目◇5日◇ミュアフィールド・ビレッジGC(米オハイオ州)◇7543ヤード・パー72>
独走態勢の首位に立ったジョン・ラーム(スペイン)が、第3ラウンド直後に大会を棄権した。コロナの陽性判定を受けてのものだった。
ラームは大会開幕前の月曜に、PGAツアーの検査を受けて陽性となった者と接触があったとして、同ツアーの追跡システムにより月曜日からPCR検査を連日受検していた。陰性の判定結果を受け続け、大会にも無事出場していた。
初日の悪天候により順延続きとなった大会。ラームは2日目に第2ラウンドを終えられず3日目の朝に残りを消化。この時点で首位に立ち、そこで検査を受けた。すぐさま第3ラウンドをスタートしたが、ラームのプレー中に陽性が判明。その後、同一検体で検査をしたがまたしても陽性となり、この時点でラームは18番をプレー中だった。
ラームが2位に6打差をつけてホールアウトした直後、ツアーはラームに陽性を通達。ツアーのコロナ規定により、スコアカード提出前に棄権が決定した。
これについてツアー側は会見を開き状況を説明。新たな検体をとって再検査をすることもできたのでは?との質問に対しては、「それをして陰性だったとしても、その後24時間以上開けて再検査して、それで陰性が確認されない限り隔離は必要。そのため、今回はこうするしかなかった」と規定に則った措置だったことを苦しげに説明した。
大会連覇に向けて独走状態を続けたラームにとっては、なんとも不運な事態となってしまったが、気になるのはラームの今後とラームと3日目を回った同伴競技者。ラームはすでにツアー管理のもとで10日間の自己隔離を開始。15日(火)までは外に出ることはできない。
また、同伴選手については、現在ラームとの濃厚接触があったかどうかを調査中としており、その結果をもって検査の有無を判断するという。
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