<宮里藍 サントリーレディスオープン 初日◇10日◇六甲国際ゴルフ倶楽部(兵庫県)◇6517ヤード・パー72>
アマチュアとして最後のプレーになるか? 6月末に最終プロテストが控えている岩井明愛(あきえ)。今週がプロテスト前のラストゲームとなる。
今大会の特色として、国内外の有力アマチュアが多数出場することにあるが、その中でも特に記憶に新しいのが、先週の「全米女子オープン」を制した笹生優花だろう。ツアー初出場となった15年大会から5年連続で出場。17年、19年とベストアマを受賞したが、とりわけ19年は最終日に「63」と大爆発した。
今大会にも将来が嘱望されるアマチュアが多く参戦するが、岩井に寄せられる期待は特に大きい。今大会では3戦連続のベストアマがかかるが、もし優勝ともなれば最終プロテストが免除され、“飛び級”でのプロ入りが可能となる。
さらに、今大会の上位2名には8月にスコットランドで行われる「AIG女子オープン(全英女子オープン)」の出場資格が与えられるとあって、大会制覇の恩恵はあまりにも大きい。
そんな大一番の予選ラウンドでは、今年5勝を挙げている稲見萌寧、前回大会覇者の鈴木愛と同組になった。稲見は今季1億2820万216円を稼いでおり、賞金ランキング1位の小祝さくらとは約800万円差。1位小祝、2位稲見の“関係性”は長らく続いており、賞金総額1億5000万円の今大会でそれを壊してしまいたい。
昨季賞金女王の鈴木は今季未勝利と結果を残せていないが、直近2戦では9位タイ、6位と状態を上げてきている。「これを乗り越えれば、もっと強くなる」と苦心する女王が、好相性の地で完全復活を狙う。
01年から3年連続でベストアマに輝き、大会アンバサダー、そしてコースセッティングを務める宮里藍は、「(ピン位置は)初日、2日目は難しくする。チャレンジングな一週間になるはず」と高難度に設定。元世界ランク1位が仕掛ける“罠”を突破できるか。この注目組は午後0時24分にスタートする。
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