笹生優花が元気な姿で優勝後はじめての公式会見を行った。「全米女子オープン」優勝という偉業から1週間が経ったいま、笹生は米国カリフォルニアにとどまり、調整を行っている。
優勝直後、米ツアーのメンバー登録をすませ、今後は日米の試合に出場する見込みだが、コロナ禍でその日程調整には苦労しそうだ。
直近では、「今週は出ません。次はKPMGに出ます」と24日(木)に開幕する「KPMG全米女子プロゴルフ選手権」が優勝明け初戦。メジャー大会連勝という期待もかかるなか、その後の予定はまだ思案中だ。
全米優勝の権利で今後の米ツアーはすべて出場可能だが、日本に帰国すれば自主隔離があることから、日程一つを決めるのも難しい状況。8月第1週にはフィリピン代表として東京五輪の出場も控えており、なおさら調整が難航しそうだ。
KPMG終了後には一度帰国する予定だが、「まだ予定は決まっていません。こっち(米国)のスケジュールも」と頭を悩ませる日々。「予定がつくれない」と、7月以降については明言を避けた。
順当にいけば、KPMG終了後に帰国し、8月4日に開幕する東京五輪に出場予定だが、7月22日からのメジャー「エビアン・チャンピオンシップ」も一つの選択肢。そして、東京五輪の翌週には、昨年プロ初優勝を遂げた「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」、そしてその翌週には「AIG女子オープン」(全英女子オープン)、そしてその翌週は同じくディフェンディング大会の「ニトリレディス」と、パズルのピースをはめ込む作業が待っている。
目標の一つでもあったメジャー優勝を遂げ、かねて参戦を熱望していた米ツアーの権利も獲得。次は世界ランキング1位を目指すが、「まずは楽しんでゴルフができるように」と焦りはない。日程を確定させ、「1試合1試合に集中したい」と今後の意気込みを語った。
また、米ツアー出場の際の拠点についても考えを示した。「どこがいいか分からないけど、トッププロがフロリダに住んでいるので、いいのかなと思う。家族とも話して決めていきたいと思います」。タイガー・ウッズ(米国)や憧れのローリー・マキロイ(北アイルランド)、松山英樹、畑岡奈紗らと同じ場所も考えている。
日本人女子3人目の偉業を果たし、世界へと飛び立ったばかり。足場を固め、次なるステージへと進んでいく。
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