<ニチレイレディス 2日目◇19日◇袖ヶ浦カンツリークラブ・新袖コース(千葉県)◇6550ヤード・パー72>
男子の東京五輪代表は、松山英樹と星野陸也の2人に決まった。女子は次週の「アース・モンダミンカップ」終了後の世界ランキングで代表2人が決定。現在、世界ランキング10位の畑岡奈紗は確定で、残り1枠を同24位の稲見萌寧、同28位の古江彩佳、同31位の渋野日向子の3人で争う形となっている。代表争いを一歩リードしている稲見は、初日1オーバー・56位タイと出遅れたが、2日目は6バーディ・3ボギーの「69」をマークして、27位タイに浮上してきた。
今年のツアーが始まる前、3月1日時点での稲見の世界ランキングは63位で、日本勢5番手。コーチの奥嶋誠昭氏でさえ、「どうせオリンピックは無理だろうと思って、全然考えていなかった」という。それが今年に入って15試合で5勝を挙げる快進撃で、あれよあれよという間に日本勢2番手の24位まで上がってきた。
今週、来週と2試合で東京五輪代表が決まるが、「もちろん出たい気持ちはありますけど、オリンピックのために今週頑張るわけではない。そっちよりも日本の賞金ランキングで上位に食い込めるように頑張っていきたい」と、五輪代表のために自分を追い込むつもりはない。
昨シーズン、78%超えでパーオン率1位に輝いた自慢のアイアンショットの調子は、今週いまひとつ。それでも「ショットはきのうより少しだけましになった。まだ曲がっているけど、きょうの前半はパターが入ってくれた。その辺でスコアが何とかなった」と振り返る。インからスタートしたきょうの前半は、14番で15メートル、15番では8メートルの長いパットを決めるなど、ベタピンショットはなかったが5つのバーディを奪った。
後半に入っての6番パー3では、4番ユーティリティでティショットが右手前のバンカーに入り、「ちゃんとならされてなくて、ボールの手前にポコっと(砂の)マウンドがあって、それで上手く出なかった」という不運でボギーも。「雨の影響もあって」チャンスになかなかつかず、後半は1バーディ・2ボギーとスコアが伸ばせなかった。
「中京テレビ・ブリヂストンレディス」では初日に13個のバーディを奪い、「61」を出して優勝しているだけに、トップと6打差は稲見にとってまったく可能性がない位置ではない。「あんまり調子が良くないですけど、ショットを安定させて、少しでも伸ばして順位を上げられたらいいなと思います」。稲見と古江の同組対決となった最終日。稲見がトップ3に入って古江が稲見より下の順位なら、五輪代表の椅子はかなり近づくことになる。
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