<ニチレイレディス 最終日◇20日◇袖ヶ浦カンツリークラブ・新袖コース(千葉県)◇6550ヤード・パー72>
佳境に入ってきた8月4日に開幕する「東京五輪ゴルフ競技」は、2週前となる「ニチレイレディス」が終了。候補者の稲見萌寧は41位タイ、古江彩佳は48位タイとともに選出の可能性を残し、残り1試合へと向かうこととなった。
東京五輪代表は今月28日付の世界ランキングをもとにしたオリンピックランキングで決められ、順位的に日本へ与えられる枠は2つ。そのうち畑岡奈紗はすでに確定、可能性を残すのは稲見、古江に加えて渋野日向子の3人となった。
渋野は現時点の世界ランキングでは2人よりも下だが、現地時間24日に開幕の海外メジャー「KPMG全米女子プロゴルフ選手権」に出場予定で、同大会は世界ランキングのポイントが高く、上位に入れば一気に抜くことが可能となっている。
古江は今大会の自身と稲見の結果次第では可能性が消滅するところだったが、「雨で水を含んだ芝に最初の方はやられたかなという感じ。そのまま流れをつかめずという一日でした」というなかでも、なんとか踏ん張った。
だが、これで稲見との差はさらに開くことに。それでも「そういうプレッシャーもありながら戦っていかなければいけないのもゴルフ。稲見さんに勝つには上位争い、優勝というのが絶対になってくる。そこは信じながらやっていきたいと思います」とまだ諦めてはいない。来週の「アース・モンダミンカップ」は昨年優勝争いを演じたコース。「最後にコケたけどいいイメージはある。頑張っていきたい。狙っていきたい」と言葉に気持ちを込めた。
一方の稲見は最終日に伸ばせず、渋野との一騎討ちに持ち込めなかった。「この試合は最初から最後までショットがすごく調子が悪かった」と調整できず。それでも「調子が悪いなかで最低限予選通過というところはできた」とポジティブにとらえた。
いよいよ五輪代表決定まであと1試合となったが、目の前の試合に集中するというスタンスは変わらない。稲見も来週は古江同様にアース・モンダミンカップに出場予定。「オリンピックというよりも、ツアーはまだ何十試合もある。来週はそのうちの大きな試合の一つ。上位を狙ってまた頑張りたい」。あくまで、日の丸はツアーで奮闘した結果。その気持ちは最後まで変わらなさそうだ。
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