<マラソンLPGAクラシック 3日目◇10日◇ハイランド・メドーズGC(米オハイオ州)◇6555ヤード・パー71>
畑岡奈紗が完全独走状態で最終日に向かう。大会初日に「61」の10アンダーで飛び出すと2日目もスコアを伸ばしリードを守った。そして3日目は8バーディ・1ボギーの「64」をマーク。トータル19アンダー、2位に6打のリードをもって最終日に入る。
2番でバーディを先行させた畑岡。続く3番はボギーとしたが、スコアを落としたのはここが最後。その後は前半で3つバーディを重ねると、後半は終盤5ホールで4バーディ。終わってみれば圧巻の内容だった。
「パットが思うように打てないところもあったけど、ショットでカバーできて伸ばすことができてよかった」。後半の前半もチャンスにつくシーンで決めきれなかったものもあったが、それでもこのスコア。決勝ラウンドからが大事と話していたとおり、ムービングデーで一気にスコアを動かした。
その要因は「自分のリズムで回れた」こと。「決勝ラウンドに入るとスコアが近い人と回るので、予選ラウンドよりも緊張する」としながらも、後半は後続を寄せ付けない強さを見せた。
自身が語るとおりこの日もショットは絶好調。「自分でもかなり狭いところに行っているなというのは何ホールかあったけど、ショートサイドから攻めていけるのはショットがいいから」と、15番の難しいパー4では右から4ヤードのピンに対して右80センチに乗せてバーディを奪うなど、持ち味のアイアンショットにますます磨きがかかっている。
加えて今週投入した新パターも終盤は見事な転がりを見せた。「差を埋められなくてよかった」と、最終ホールでもカラーから6メートルを沈めるなど、絶好調をキープしている。
これで2019年3月の「キア・クラシック」以来、ツアー4勝目に王手をかけた。初日からリードを守る完全優勝も視界に捉え、あとは自分との戦いに入る。
<ゴルフ情報ALBA.Net>