<マラソンLPGAクラシック 3日目◇10日◇ハイランド・メドーズGC(米オハイオ州)◇6555ヤード・パー71>
畑岡奈紗が2位に6打の差をつけて首位をガッチリとキープ。初日から3日間で24バーディを重ね、トータル19アンダーで独走状態に入っている。
絶好調の要因は、持ち味のアイアンショットの精度だ。2日目こそ数字を落としたが、初日はパーオン18回、3日目は17回。そして、そのチャンスを決めきるパッティングも好調だ。アイアンショットの正確性とともに、今週はそのパッティングにも一工夫を施した。
畑岡は長年、『PING』のセンターシャフトマレット型パターをエースとして起用しているが、今週はパターをスイッチ。「エースより20グラムくらい総重量が軽くなって、もう少ししっかり振っていくというか、自分でカップに届かせて打っていくイメージ。あと、フェースの溝がすごくいいので、順回転をしっかり打つように」と、転がりのいいパッティングでチャンスをものにしている。
ちなみにニューパターは『BETTINARDI TOUR DEPARTMENT SS3 DASS』 。マレット型のセンターシャフトはエースと変わらないが、距離感をつくりながら理想の転がりを実現できているという。
それでも取りこぼしがあったというが、「新しい刺激がいい方向にいっている」と、ここまでは納得の出来。加えて「パターカバーがかわいいんです(笑)」と、癒やしのグッズも好スコアを後押し。「アポロとステラが宇宙服を着て『TO THE MOON!』と描かれています」と、茨城の実家で飼っている愛犬のトイプードルも活躍を後押しする。
最終ラウンドは悪天候の予報。6ストロークのリードは今の畑岡にとっては安全圏ともいえそうだが、意識は自分のゴルフに集中することと慢心も油断もない。「自分の目標スコアに向かってやっていくだけかなと思う。下からとか考えるのはよくないと思うので、自分の目標スコアを立ててそれに向かって」。ニューパター、愛犬、そして自信をもって、米ツアー4勝目をつかみ取る。
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