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16歳で「61」を叩き出した天才少女は円熟味　ツアーの合間を縫って教育実習も【オリンピアンの素顔】

東京五輪のゴルフ競技が7月29日に開幕。ゴルフは前回のリオ五輪で112年ぶりに復活。今回も各国から男女60名が4日間72ホールをプレーする。開幕を前に、代表選手たちのプロフィールをオリンピックゴルフランキング順におさらい。世界中から集まる代表選手が霞ヶ関をどう攻略するのかに注目だ。
【キム・ヒョージュ】（韓国）
■年齢：1995年7月14日生まれ　26歳
■身長：165センチ
■プロ転向：2012年
■主な戦績：米ツアー4勝、メジャー1勝
唯一4名出場する韓国の4番手は銀河系軍団が誇る精密機械。寸分狂いのないと称されるスイングから繰り出されるショットは、飛距離こそ出ないものの安定感抜群だ。
ヒョージュは7歳でゴルフを始めると、才能がすぐに開花。2012年4月にアマチュアとして韓国女子ツアーを優勝すると、同年6月には日本ツアー「サントリーレディス」で最終日に当時の18ホール最少記録となる「61」を叩き出すおまけ付きで優勝。16歳332日での優勝は当時のツアー最年少記録だった。
同年10月にプロに転向すると、12月に韓国と中国の共催大会でプロ初優勝。14年には海外女子メジャー「エビアン選手権」で米ツアー初優勝を飾った。15年、16年と優勝を挙げて以降は苦しい時期もあったが、20年に参戦した韓国女子ツアーで、14年以来となる賞金女王に再び輝いた。21年の「HSBC女子世界選手権」では5年ぶりとなる米ツアー優勝を果たし、群雄割拠の韓国で代表入りを決めた。
サントリーレディスの優勝やヨネックスとクラブ契約を結ぶなど日本ともゆかりが深く、19年に日本ツアー「ヨネックスレディス」に参戦し優勝争いをした際には、優勝したらという条件で「日本ツアーに出場したい」と発言も。理由として挙げたのは「ギャラリーが多い」、「ご飯がおいしい」、「移動距離が短い」、「荷物を送れる（日本ツアーは会場に宅配便を運営する運送会社がきており、翌週の会場にスムーズに送れる）のがいい。アメリカでは何度もロストバゲージがあったので…」という4つだった。ちなみに17年には約1カ月間の大学課程で定められた教育実習でツアーを離れるなど、文武両道を貫いている。
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