東京五輪のゴルフ競技が7月29日に開幕する。ゴルフは前回のリオ五輪で112年ぶりに復活。今回も各国から男女60名が4日間72ホールをプレーする。開幕を前に、代表選手たちのプロフィールをオリンピックゴルフランキング順におさらい。世界中から集まる代表選手が霞ヶ関をどう攻略するのかに注目だ。
【ブルック・ヘンダーソン】(カナダ)
■年齢:1997年9月10日 23歳
■身長:163センチ
■プロ転向:2014年
■主な戦績:米ツアー10勝、メジャー1勝
身長163センチと米ツアーでは決して大きいほうとは言えず、一見すると美しき可憐な少女。しかし、ひとたびドライバーを振れば、270ヤードを優に超えるパワフルショットを放つのがヘンダーソンの魅力だ。ゴルフ一家に生まれ、幼少期からクラブを握った。そして数年後には「カナダ女子アマ」優勝など、国内外を騒がせるトップアマへと成長していた。
2014年12月に鳴り物入りでプロに転向すると、さっそく15年の「ポートランドクラシック」でツアー初優勝。この時、若干17歳だった。すると翌16年には「KPMG女子PGA選手権」でメジャー初制覇。18歳での優勝は、大会史上最年少記録だった。
冒頭にもあるように、やはり武器はその飛距離。今季の平均飛距離は、ここまで276.49ヤードを記録する(ツアー6位)。さらにパーオン率は、ここまでツアー1位(78.26%)。“豪快さ”と“繊細さ”を兼ね備えるプレーヤーだ。今年4月には「ヒューゲルエアプレミアLAオープン」で勝ち、節目の10勝目。自らが持つカナダ勢のツアー最多勝記録をまた1つ更新した。
五輪は前回のリオに続き2度目の出場。日本のファンも虜にしそうだ。19年の米ツアー「スインギング・スカーツLPGA台湾選手権」に出場した渋野日向子も、声をかけられた海外選手について記者に質問された際、ヘンダーソンの名前を挙げ「かわいい。妖精ですよ」とメロメロになっていたほど。7位タイとメダルに手が届かなかった5年前の悔しさを晴らし、霞ヶ関から“ブルック旋風”を巻き起こすことができるか?
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