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米12勝の“強豪”抑えタイ勢1番手に　新星が初の五輪で再びのビッグサプライズ狙う【オリンピアンの素顔】

東京五輪のゴルフ競技が7月29日に開幕する。ゴルフは前回のリオ五輪で112年ぶりに復活。今回も各国から男女60名が4日間72ホールをプレーする。開幕を前に、代表選手たちのプロフィールをオリンピックゴルフランキング順におさらい。世界中から集まる代表選手が霞ヶ関をどう攻略するのかに注目だ。
【パティ・タバタナキト】（タイ）
■年齢：1999年10月11日生まれ 21歳
■身長：168センチ
■プロ転向：2019年
■主な戦績：米国1勝（メジャー1勝）
今年4月に行われた海外メジャー「ANAインスピレーション」で、“新星”が登場した。初日に単独首位に立ったタイの21歳は、4日間その座を譲ることのない完全優勝。大舞台でツアー初勝利を挙げた。大会前の世界ランキングは103位。ダークホースが“驚異の脚力”を見せつけることになった。
2018年の「全米女子オープン」で5位タイとなり、ローアマチュアに輝くなど、もちろん予兆はあった。翌19年にプロ転向を果たすと、同年に下部ツアーで3勝を挙げ、トップカテゴリーに“昇格”。しかしツアー本格参戦初年度となった20年シーズンだったが、新型コロナウイルスのまん延により、大会中止、延期が相次ぐ1年になってしまった。そのため、今季も新人資格を有している。ルーキーのANAインスピレーション制覇は、1984年のジュリ・インクスター（米国）以来のできごとだった。
プロ転向直前、そのANAインスピレーションでもローアマに輝いていたパティ。その際には優勝したコ・ジンヨン（韓国）が、18番グリーンを囲む池（通称ポピーズ・ポンド）に飛び込む恒例行事を撮影し、「いつか私も」と誓っていた。それからわずか2年で、1つの夢を叶えたことになる。
米12勝（メジャー2勝）を挙げている母国の偉大なる先輩、アリヤ・ジュタヌガーンを抑え、タイ勢1番手で五輪のコースを踏む。今度は真夏の霞ヶ関からビッグサプライズを届ける可能性も十分だ。

<ゴルフ情報ALBA.Net>