<大東建託・いい部屋ネットレディス 2日目◇23日◇滝のカントリークラブ(北海道)◇6578ヤード・パー72>
今年の北海道2戦目「大東建託・いい部屋ネットレディス」はムービングデーに突入。全選手が1番ティからスタートする“1WAY”方式で3日目の戦いが始まった。
そんななか最終組に入ったのが、藤田さいきと勝みなみの飛ばし屋2人。ともにトータル9アンダーの2位タイで決勝ラウンドへと進出した。
宮里藍、横峯さくららと同じ35歳の藤田。ベテランながらも、ツアー屈指の飛ばし屋・松田鈴英が「私よりも飛ぶときがある」というほどの飛距離を武器に、2日目にイーグルを奪うなどスコアを伸ばした。
今季すでに獲得賞金4000万円を突破してシード復帰に当確のランプをともしているが、最後の優勝は10年前。だが、今ツアーには笠りつ子や菊地絵理香、若林舞衣子といった復活優勝の流れができている。「私もブームに乗っかりたい。この2日間頑張った。せっかくなので」とここからギアを上げる構え。
一方の勝は畑岡奈紗、渋野日向子らと同じ言わずと知れた黄金世代。トレーニングを重ねた結果、今ではツアートップクラスの飛距離を手に入れた。この2日間も飛距離のアドバンテージを生かし11個のバーディを量産。頂点の見える位置で折り返した。こちらはすでに今季1勝。「今週が今までいちばんいいかも」という調子の良さでツアー通算6勝目を狙う。
そんな2人の前に立ちはだかるのがトータル11アンダーで首位に立つ全美貞(韓国)。今年で39歳と藤田よりもさらに年上だ。この日もダボを叩きながらも「まだ一杯ホールが残っているし、状態もそんなに悪くないので、まだ2日目だし、自分がやることをやれば良いかなと思ってやった」とベテランらしい切り替えで流れを崩さず、連続バーディでフィニッシュを決めた。
こちらも勝てば2017年の「ヨコハマタイヤ PRGRレディス」以来4年ぶり。2人の大砲相手に、リーダーボードの頂点を守り切るか。はたまた、強者が集まった世代を代表する飛ばし屋が一気に首位に立つのか。北の大地で熱い戦いが見られそうだ。
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