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稲見萌寧が銀メダル！ プロ4年目で快挙「私の人生の中で一番の名誉」

＜東京五輪ゴルフ競技（女子） 最終日◇7日◇霞ヶ関カンツリー倶楽部（埼玉県）◇6648ヤード・パー71＞
日本代表の稲見萌寧が五輪で銀メダルだ。2016年のリオ五輪で112年ぶりに五輪競技として復活してから5年。22歳の稲見が快挙を達成した。
3位タイから出た稲見は出だしの1番でバーディを奪うなど前半でスコアを2つ伸ばすと、折り返しての12番から4連続バーディ。さらにバーディパットを打つ前に中断となった17番でも再開直後にバーディを奪い首位タイに並ぶ。最終18番でボギーを叩き金メダルは逃したが、リディア・コ（ニュージーランド）とのプレーオフを制して日本ゴルフ史上初のメダルを勝ち取った。
「最後はリディアがパーパットを入れて次のホールに行くと思っていたのでびっくりしました。ただ、私はプレーオフの勝率が100％なので勝ちに行こうと思っていました」とプレーオフを振り返った稲見。「今日はショットが思うようにいかないことが多かったが、そのなかでも後半はパターで中途半端な距離が入ってくれてつながったと思います」とメダルの要因を挙げた。
稲見は18年7月に国内女子ツアーのプロテストに合格。19年7月に初優勝を飾り、トッププレーヤーの仲間入り。20年10月に2勝目を挙げると今年に入って急成長を遂げた。3月から重ねた勝利数は5つ。1年延期となった五輪で代表の座を逆転で奪うと、表彰台まで駆け上がった。
1学年上には精鋭がそろう黄金世代。1学年下にはプラチナ世代と注目選手が集まるなか、“狭間世代”の代表として奮闘してきた稲見。名実ともに世界のトッププレーヤーの仲間入りを果たした。
「日の丸を背負ってメダルを獲れるのはうれしいこと。私の人生の中で一番の名誉ですね」と改めて快挙に喜びを口にした稲見。歴史を作った、と言われると「そう考えると重大な任務を果たした感はありますね（笑）」と白い歯を見せた。
記念すべき母国での五輪。大きな、大きな金字塔を打ち立てた稲見。「夢の舞台だったけど、いい夢の舞台で終わらせられてよかった。楽しかったです」。と笑顔を見せた稲見。今後のさらなる活躍が楽しみだ。
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