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初海外、初メジャー、初優勝 渋野日向子の栄光は“思い切りの良さ”から生まれた【19年プレーバック】

<AIG女子オープン 事前情報◇18日◇カーヌスティGL(スコットランド)◇6850ヤード・パー72>
いよいよ現地時間の19日(木)に「AIG女子オープン」が開幕する。今年最後の海外女子メジャー大会。注目のひとりはやはり、2年前の本大会で優勝を遂げた渋野日向子だ。
シンデレラ・ストーリーを体現した戦いから2年。昨年は国内外で未勝利に終わり、スイング改造に取り組み臨んだ今季はさらなる不振に陥っているが、しばらくぶりの試合でどんなプレーを見せるのだろうか。
2年前、はじめての海外試合、海外メジャーで光り輝いた渋野。国内ツアーでルーキーとして2勝を挙げて挑んだ舞台で、誰もが驚く快進撃を見せた。そんな19年大会を当時の言葉とともに振り返る。
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全英の開催コースとしては珍しい林間コース。日本にもよく似た風景のなか、練習日から終始リラックスムードを漂わせ、大舞台の雰囲気を楽しんでいた。目標はあくまでも予選通過だった。ところが大会が始まると、そんなプロ1年生の無欲のプレーがバーディ量産という形で爆発する。初日は前半こそ静かにスタートしたが、後半に入ると3連続を含む6つのバーディ。初日から7バーディの固め打ちだった。
「なんでこんなにバーディが獲れてるの? という感じ」と自身も驚きのプレー。1打差の2位発進を決めると、渋野に注目が集まった。初日ほどではなかったが、4バーディを奪い、2位のポジションをキープして決勝ラウンド行きを射止めると、海外メディアが関心を示す。
「このスコアで回れたことがビックリ」と、目標としていた予選通過どころか、上位争いの真ん中で週末行きを決める。そしてなにより、「全英はリンクスだと思っていた(笑)」など、その言葉が現地の笑いと興味を誘う。世界中のゴルフファンに笑顔を届ける姿も話題を呼んだ。このときも渋野はまだ、楽しんでいる様子でメディアに対しても受け答え。プレッシャーもないと話していた。
決勝ラウンドに進むと、大会は一変する。その一つが一組2人の組み合わせ。さらに、渋野は最終組に組み込まれ、スタート時間が経験したことのない午後の遅い時間。「お腹がすく」と笑っていたが、なんとこの3日目に首位に立つことになる。
序盤からスコアを伸ばせない状況で、逆に1つスコアを落として怒りを露わにすると、後半の出だしで起死回生のバーディ。その後もバーディラッシュを見せ、終わってみればこの日だけで8バーディ。同組のアシュレー・ブハイ(南アフリカ)を抜き去り、リーダーボードの一番上に立った。
「食べたものが出そう。今まで経験したことのない感情」と表現したメジャーでの首位。そして、ここで初めて渋野は“優勝”の2文字を意識した。「攻めていかないと優勝はない」と断言。運命の最終日を前に気持ちは昂ぶっていたが、3日間と同じ攻める意識をもって臨むと誓った。
迎えた最終日のスタート前。コース到着時はいつもと変わらず元気いっぱい。練習場では日本人ファンと記念撮影をするなどリラックスムードだった。1番のティショットもフェアウェイど真ん中をヒットし、優勝への第一歩を踏み出した。
ところが、3日間スコアを伸ばせなかった前半でいきなりつまずいた。3番のパー4で4パットのダブルボギー。表情が曇ったが、まだまだ序盤だ。前半を1オーバーで耐えて、サンデーナックナインへ。そして、やはりこの日も10番から巻き返しのラウンドが始まった。
いきなり5メートルのバーディを沈めると、語り継がれる12番に入った。253ヤードのパー4。安全に刻むか、1オンを狙うか。この時点で逆転を許していた首位とは2打差。「攻めないと後悔すると思った」。渋野はドライバーを抜き、強振。グリーン手前の池を越え、グリーンエッジに止まった。ここでバーディを奪うと、続く13番でもバーディで首位に並んだ。
ここからは毎ホールが緊張のなかでのプレーとなったが、渋野は一度もためらうことなくクラブを振り切った。そしてリゼット・サラス(米国)と並んで迎えた最終ホール。ドライバーをフェアウェイど真ん中に置くと、2打目をピン手前6メートルに乗せた。そして下りのバーディパットを“壁ドン”でねじ込み、右手を高々と突き上げて勝負あり。快挙達成を満開の笑顔で締めくくった。
4日間攻め通し、バーディを量産した大会。ティショットではドライバーを強振し、セカンドでは果敢にピンを狙う。パッティングもオーバーは当たり前。とにかく攻める姿勢を貫いた。攻撃的なゴルフと笑顔を振りまく愛嬌。渋野人気は日に日に増していき、最終日は会場全体が渋野ワールドに引き込まれた。
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昨年大会は初めてのリンクスコースに翻弄され予選落ち。そして今年は2年ぶりの有観客で行われる。当時20歳のシンデレラも22歳となって、苦楽を知った。結果よりも内容を重視という現在の渋野のスタンスは今後の成長を考えてのものだろうが、やはり2年前のように攻める渋野を見たい。シンデレラの物語は次章へと入っていく。
<ゴルフ情報ALBA.Net>

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