<AIG女子オープン 2日目◇20日◇カーヌスティGL(スコットランド)◇6850ヤード・パー72>
2週前の東京五輪で金メダルを獲得。目下世界ランキングは1位を走り、今年の「KPMG全米女子プロゴルフ選手権」でメジャー初優勝も挙げた。現時点で女子ゴルフ界の頂点に立つ存在だが、そんな23歳も名門リンクスに手を焼いたようだ。
第1ラウンドでは「67」をマークし、堂々の首位タイ発進を決めたネリー・コルダ(米国)。メダリストの貫録を見せつけたが、この日は様子が違った。「パッティングがうまくいかなかった。午後になってグリーンがデコボコしてきて…」。初日29回だったパット数が、この日は34回と不振。バーディ数も前日の8つから2つに激減し、「73」でトータル4アンダー・12位タイに後退することになった。
「みんなは(普段)私がとてもいいプレーをしていると言ってくれるけど、悪いスコアが出るときもある。人間だからね。『私も人間なんだ』と実感しているところ」
若くして脚光を浴びるコルダだが、常に完璧というわけにはいかない。さらに、主戦場の米ツアーではめったにないリンクスコースとあって、いかにコルダといえどもアジャストはたやすいものではない。
それでも、自身の調子を含めて、コースへの印象は悪くないと話す。「このコースでのプレーは気に入ってるかな。まだまだ勉強中で慣れないといけないけど。調子も悪くないし、自分の力が発揮できない時こそ、自分を保つことは重要だから」と精神面にも不安はなく、残り2日間でリンクスへのアジャストを図る。
予選2日間でフェアウェイキープ率は73.3%。パーオン率は80.5%を記録し、ドライビングディスタンスも282ヤードといつも通りの快打を披露している。首位との差は3ストローク。課題のパットさえハマれば、爆発力も秘めている世界1位にとって難なく追いつける差だろう。残り2日間、ゴールドメダリストのグリーン上に注目だ。
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