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スコット・ビンセントがプラン通りの逆転V　次の目標は米ツアーと…日本語マスター？

＜ANAオープン 最終日◇19日◇札幌ゴルフ倶楽部 輪厚コース（北海道）◇7063ヤード・パー72＞

「2勝目のプレゼントはまだ考えてなかったけど、副賞でブランドのバッグをもらえてよかった」と、キャディをつとめる妻とバッグを手にご満悦。ジンバブエから世界を転戦し、日本にたどり着いたスコット・ビンセントが、初優勝から1か月も経たないうちに2勝目を挙げた。
日本に本腰を据えて3年目。「日本の良いところは、食べもの。悪いところは…良い選手がいっぱいいすぎるところかな？」と、首をかしげていたずらっぽく笑う。ユーモアたっぷりの29歳は、淡々と優勝の機会をうかがっていた。

3打差からトップを追う最終日のプランは、「ステディにプレーしながら、前半でトップにプレッシャーを与えること」。上位陣が伸ばしあぐねる中で、1イーグル・4バーディ・1ボギーの「31」と計画通り。13番ではじめて自分がスコアボードのトップにいるのに気がつき、「見なきゃよかった！」とビックリ。しかし、追われる立場に逆転してからの切り替えは早かった。「とにかくフェアウェイをキープしてグリーンを捕らえれば、誰も追いつけない。その時点で、よりステディにと変えた」と、後半を「35」で回ってトータル18アンダーで逃げ切った。

これまでアフリカ、カナダ、アジアと各地を転戦し、次に目指すのは米ツアー。この優勝で、10月に日本で行われる米ツアー「ZOZO Championship」の出場権獲得もほぼ確定（※）。世界ランクは122位前後に上がる見込みだ。「日本に来たときの目標は、まず1勝。それが叶った今は、ZOZO Championship出場と、世界ランク100位に入ること」と、順調にプラン通りの道を進んでいる。

小さな欲を言えば、もうひとつ。「来年は、日本語でインタビューができるようにするよ。もっと勉強してきます」とにっこり。愛妻とともに、世界を股にかける旅は続いて行く。（文・谷口愛純）

※ZOZO CHAMPIONSHIP出場資格（JGTO 枠）
・2021 年ブリヂストンオープン優勝者
・2021 年ブリヂストンオープン次位以下の参加可能な選手2名
（同順位の場合は、当年のブリヂストンオープンまでのJGTO 賞金ランキングの高順位順により決定）
・ 2021 年東建ホームメイトカップ〜2021 年ブリヂストンオープンまでのJGTO 賞金ランキング(海外メジャー含む)
　による高順位順に7名
・主催者推薦3名
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