<ミヤギテレビ杯 ダンロップ女子オープン 事前情報◇23日◇利府ゴルフ倶楽部(宮城県)◇6591ヤード・パー72>
2019年大会でツアー初優勝を遂げた柏原明日架が、思い出の舞台に帰ってきた。昨年はコロナ禍により大会は中止。自身初のディフェンディングチャンピオン大会が、ようやく開幕を迎える。
今季の賞金ランキングは63位と不本意なシーズンだが、前戦の「住友生命Vitalityレディス 東海クラシック」では7位タイと18試合ぶりのトップ10入り。「調子を上げて戻ってこられたので、自分自身でも楽しみ」と連覇に挑む。
「スイングとして自分の課題としているものもありますが、アイアンを替えたのが大きい」と復調の要因を語る。4戦前の「ニトリレディス」でキャロウェイのニューアイアン『Xフォージド スター』を3球程度打って、「あまりクラブを替えるタイプではない」という名手が好感触を得た。「ミスヒットに強いですし、好みのシャープな顔」と即座に投入を決めた。
「今までは5メートルとか8メートルとかのバーディチャンスを、なんとかモノにする感じでしたが、タップインでバーディ取れるようになりました」とスイングとクラブがマッチして、好機を演出できるようになった。「あとはパット次第というところまで来ました。利府のグリーンとの相性もいいと思っています」と自信を見せるが、2年ぶりにコースに戻って衝撃もあった。
19年大会の総距離6505ヤードから、今年は6591ヤードと86ヤード伸びた。特に「衝撃」を受けたのは18番パー5。ティイングエリアが1つ後ろに下がり、512ヤードから538ヤードへと伸びた。緩やかな右ドッグレッグのホールでフェアウェイ右サイドに池がある。「本来であれば、ドライバーで池越えをして2オンを狙っていくホール。2年前は初日にイーグルを獲って印象に残っているホール」だったが、ティイングエリアが下がったことで、池越えにはキャリーで250ヤード近く必要。「ちょっと距離的には厳しい」と2オンしてイーグルのイメージがなくなってしまった。
「なので、できればティイングエリアを前に出して欲しいです。今日(プロアマ大会)、小林(浩美)さんと一緒に回らせていただいたので、18番は(ティイングエリアは)前の方が面白いですよねと、アピールしておきました(笑)」。ディフェンディングチャンピオンの願いは届くのか。(文・小高拓)
<ゴルフ情報ALBA.Net>