<バンテリン東海クラシック 3日目◇2日◇三好カントリー倶楽部 西コース(愛知県)◇7300ヤード・パー71>
“ムービング・サタデー”にもかかわらず、3バーディ・3ボギーのパープレーに終わった石川遼。それでも順位自体は16位タイから15位タイに上がった。
この日のコンディションは風が強く、さらにはグリーンも硬くなり、ボールを止めることが簡単ではなかった。特にラフからのショットはスピンがかかりにくく、ピンに絡めるのはひと苦労な状況だ。「それでもしっかりとグリーンをとらえるゴルフを目指さないと。ティショットでフェアウェイをとらえるのが難しいコースですが、クラブをもう少し振り切ることも必要だと思います」と、セカンドショットの精度を上げること、ティショットでの振り切りを最終日のテーマとして挙げた。
それでも、ラウンド中に納得のいくショットやパットがいくつかあったことも事実だ。それを生かしつつ、いい流れに乗ることができれば、最終日に「65」、「66」を出せるチャンスはあるという。「もちろんこのコースはワナも多く、簡単にはいかないと思いますが、自分が持つ技術の中でベストを尽くし、根拠のある攻め方をできれば…」と、前を向く。
ここ最近、スコアには見られない変化が石川にはあるという。テレビ中継を見た人は気づいたかもしれないが、右手の人差し指に絆創膏が巻かれているのだ。これは人差し指のつけ根付近で中指側に新しいマメを保護するものとのこと。
「古いマメだと痛くないんですが、新しいマメだと炎症がおこって、切れたりします。そうなると練習を満足にできないのでケアしているんです」と石川。スイング改造に伴い、クラブの握り方も変えたことで、今までできなかったところにマメができる。それは自分のスイングが確実に良化していることの証明だというわけだ。
ラウンド後に行われたドライビングコンテストでは、アゲンストのなか318ヤードを飛ばし、5位に入った石川。試合展開にもよるが、この日のように思うようにスコアを伸ばせない状況になれば、それぐらい思い切って攻めるホールがあってもいいかもしれない。(文・山西英希)
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