メジャー勝利で18番の池に飛び込む「伝統」は来年が最後になる。
海外女子メジャー第1戦、「ANAインスピレーション」のタイトルスポンサーが2022年から変更され「ザ・シェブロン選手権」へ。米LPGAツアーの新コミッショナー、モリー・マーコックス・サマンサ氏が5日、オンライン会見で正式発表した。
米カリフォルニア州に本社を置く石油関連大手のシェブロンとは6年契約。7年間タイトルスポンサーを務めた日本のANAは22年大会はパートナーとして存続する。
同大会は毎年カリフォルニア州ランチョミラージュのミッションヒルズCC(ダイナショア・トーナメントコース)で開催。今年は第50回の記念大会となり、米往年の大スター、故ダイナ・ショアが女子ゴルフの発展に大きく寄与した大会として知られている。
22年の賞金総額は500万ドルと今年の310万ドルから60%アップ、日程はこれまでと同じ男子メジャー初戦の「マスターズ」(22年4月7〜10日)の前週、3月31日〜4月3日にミッションヒルズCCで開催されるが、23年からは春開催ながら時期を遅らせるとともにコースも変更予定。テキサス州ヒュースン地域で現在協議中で近く正式発表されるとした。
マスターズ前週開催に関しては「ゴルフへの関心が高まっている時期」と相乗効果があるとしてきたが、19年から始まった「オーガスタナショナル女子アマチュア」が同じ週末に開催され、トップアマチュアが選択しなければならない事態となっていた。また米国内での放映も「時期をずらすことで地上波のNBCが放映できる」とサマンサ会長は話す。
優勝者が18番グリーンを取り囲む池、ポピーズ・ポンドにキャディや両親と飛び込むのが恒例。今年は21歳の新鋭、パティ・タバタナキト(タイ)がジャンプしたが、そのシーンも来年が最後となる。(文・武川玲子=米国在住)
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