<富士通レディース 事前情報◇14日◇東急セブンハンドレッドクラブ(千葉県)◇6679ヤード・パー72>
ゼクシオのニューモデルが、女子ツアーで初お目見えとなった。2000年に初代モデルを発売してから2年ごとにニューモデルを発売しているゼクシオだけに、そろそろニューモデルが現れるのではないかと思われていた矢先であった。富士通レディースの練習日、契約プロたちが新しいドライバーを試打していたのだ。
試打していたクラブのソールに『X』がデザインされていたことから想像するに、2019年モデル(11代目)のゼクシオXの後継モデルと思われるが、特徴はクラウンの後方ネック側にある突起。そしてもうひとつ目を引いたのが、ゼクシオでは初めてカチャカチャといわれる弾道調整機能がついたことだ。
クラウン後方に施された突起は、スイング中にヘッドの周りで起きる空気の流れをよくしてヘッドスピードを上げるためのものであると想像できるが、なぜ後方のネック側に施されたのだろうか。
これもまた想像にはなるが、トップからの切り返しのとき、クラウン後方ネック側はヘッドの中で一番先に下りてくる部分である。だからこそその部分に当たる空気の流れをよくすれば、ヘッドスピードを効率よく上げることができるし、オートマチックにスイングプレーンに乗せることが可能になるのではないだろうか。
試打をしていた青木瀬令奈に後ほど電話で話を聞くと、「大きい球が出ます。飛び姿がかっこいいですね」と嬉しそうに話した。大きい球とは高く上がって遠くに飛んでゆく球のことを指し、飛び姿とは打ち出されたボールの弾道のことだという。そして「ヘッドの据わりがよく、フェースの向きを確認しやすいクラウンのデザインで、とても構えやすいです。クラウン後方の突起も、まったく気になりません。試打をした一発目からいい球が出て、今週から試合で投入する予定です。ボールが前に前にと行く打感で、インパクトで押し込める感じがしました」と、続けた。
そんな話を聞いていたら早く打ってみたくなったが、残念ながら発売予定は未だ発表されていない。だが2022年になれば、打てる日は来る。それまでは首を長くして待つこととしよう。また、ツアー会場ではフェアウェイウッドやアイアンなどのニューモデルも、これから続々と試打されるはず。見つけ次第、続報を送りますので後注視ください。
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