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ヘッドが飛ぶハプニングも! 角田博満が日本一うまいティーチングプロの称号を得る

<第23回PGAティーチングプロ選手権大会ゴルフパートナーカップ2021 最終日◇22日◇矢吹GC(福島県)◇7010ヤード・パー72>
思わず涙が込み上げた。優勝インタビューでは言葉を詰まらせた。「年に50〜60回ほど、ラウンドレッスンでお世話になっているコースでしたので……」。コース関係者に恩返しの意味でも勝ちたかった。
コースの隣町。福島県鏡石町在住の角田博満は出場選手の中で誰よりもコースを知っている。初日首位と1打差の2位タイで滑り出すと、この日は3バーディ・ボギーなしの「69」で回りトータル4アンダー。初日首位だった酒井と並んでプレーオフに突入すると、2ホール目にバーディを奪った角田が、大会初優勝を遂げた。優勝賞金100万円、特別協賛のゴルフパートーナーから順位賞の30万円に加えて、来年の「日本プロゴルフ選手権」の切符を手にした。
追撃はハプニングから始まった。1打ビハインドで迎えた8番パー3。角田は26度のユーティリティを握った。「ソケットが1センチぐらい浮いているのに気が付いて、『まずいな』って思ってました」と打った瞬間、ボールとともにヘッドも抜け飛んだ。「打った瞬間クラブの重さがなくなりましたよ。ボールを打つ直前にヘッドが飛ばなくてよかったです。ラスト1球、持ってくれと」願うように放ったボールはピン左2メートルに乗った。ここでバーディを奪い、酒井をとらえた。
14番で互いにバーディを奪い、そのままホールアウト。18番パー5で行われたプレーオフ1ホール目、酒井の2打目は、グリーン手前の池に沈んだ。それを見た角田はクラブを30度のユーティリティに握り替えてレイアップ。3打目は90ヤード残ったが、「練習場の表示が80ヤードと100ヤードしかなくて、苦手な距離」だった。大きめのクラブで打ったボールはグリーン奥に入れて、勝負を決められなかった。
プレーオフ2ホール目。「セーフティにいくならフェアウェイ左サイド。攻めるなら右サイド」という18番。「勝負を決める」と少し曲げると、林に入りやすいフェアウェイ右サイドを狙ってフェアウェイをキャッチ。酒井は右ルートを狙ったが、曲げて2オンを狙えない位置にいってしまった。残り225ヤードの2打目を22度のユーティリティで手前7メートルにつけて、2パットのバーディで勝負を決めた。プレーオフを見守ったコース関係者から拍手喝采。両手を挙げて喜びを見せた。
角田は、大学時代は箱根駅伝の出場を目指すなど陸上競技を行っていた。本格的にクラブを握り始めたのは23歳の頃。トーナメントプロを目指していたが、30歳でティーチングプロの資格を取得してレッスンを開始。3年ほど競技には出ずにレッスンを行っていたが、夢をあきらめきれずに、2014年、35歳でトーナメントプレーヤーのプロテストを受験して一発合格を果たしている。
ツアーの出場権を得るためのQTに挑戦はするものの、資格の取得には至っていない。週6回のレッスン活動が中心だが、ツアーへの夢は持ち続けている。過去にレギュラーツアーには「ダンロップ・スリクソン福島オープン」に2度出場経験があるが、予選通過はなし。「ティーチングプロ選手権に優勝して、日本プロに出るのが目標でした。今から準備をしたいと思います」と地元優勝、国内メジャー出場と二重の喜びがある。
悲願の優勝でもすぐに祝杯を挙げるわけにはいかない。「今日も18時からレッスンの予定が入ってて、生徒が10人ぐらい待っているんです」。コースを後にしたのは17時30分ごろ。汗も流さず待っている生徒のところへと向かった。

<ゴルフ情報ALBA.Net>

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