7月の「ニッポンハムレディスクラシック」で悲願の初優勝を飾った堀琴音。一時はドライバーで45度の右プッシュが出るほど不振に陥り、シードも失った。そんな堀はどうやってスイングを直し復活を果たしたのか。ゴルフ雑誌ALBA831号でドライバーを安定させる方法について堀が答えている。
「右プッシュが止まらなかった原因は、上体が右に傾き振り遅れていたからです。そこで上体が傾かないように真っすぐ保ち、上からヘッドを入れるようにしました」。以前は上体を右に傾けることで、右に打ち出して左に戻すドローを打っていたが、左にボールを出すために持ち球をフェードに変えた。
具体的には「森守洋コーチから、バックスイングでは右サイドを後ろに引いて左腕を右足の前に出し、インパクトでは左サイドを引いて右足の前に出すという左右対称のクロスする動きを教わりました。これで、下半身が使えるようになり、曲がり幅も減りました。スライスする人にもオススメです」と堀はいう。
この空手の正拳突きのような動きで、ドライバーで45度の右プッシュが出なくなった。あまり曲げたくないホールに来たときは、クロスの動きを直前に入れてから打つこともある。
また、「手元の位置が高いトップを作って、上から叩くイメージで振り下ろすことで、フェースが返らず飛距離も出ます。ただし、高いトップを作ろうとして上体が左に傾かないように注意してください」と、曲げずに飛ばす方法を教えてくれた。
スコアアップにはショートゲームを磨くのが近道といわれるが、多くのアベレージゴルファーはドライバーのミスでスコアを失っているも事実。実際、アマチュアのフェアウェイキープ率は27%程度というデータもある。100切り、90切り、80切りという目標は人それぞれだろうが、どのレベルの人もフェアウェイキープ率50%以上を目指したい。左右の曲がりに悩んでいるなら、堀琴音のクロスの動きを試してみよう。
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