グレッグ・ノーマン(オーストラリア)が着々と新シリーズの準備を進めている。自身がCEOに就任した“リブゴルフ・インベストメント”(LIV Golf Investments)に、今度は重要ポストに2人を起用すると文書で発表した。
同会社はサウジアラビアの政府系投資ファンドが過半数を所有、アジアンツアーに2億ドル(約226億円)以上を投資し、同ツアーで年間10大会の開催すると発表したばかり。かねてから噂のある新ツアー設立かと注目を集めている。
その“リブゴルフ・インベストメント”に入る一人は、元PGAツアーとオーガスタ・ナショナルGCで役員を務めたロン・クロス氏。
直近ではPGAツアーのシニアバイスプレジデント、それ以前にはジェイ・モナハン会長のスペシャルアシスタントで、第5のメジャー大会と呼ばれる「ザ・プレーヤーズ選手権」のエグゼクティブ・ディレクターも務めた。8年間務めたオーガスタ・ナショナルGCではオーガスタで開催されるジュニアのドライブ・チップ&パター選手権、またアジアパシフィックアマチュア選手権、ラテンアメリカ・アマチュア選手権でゴルフ発展に力を注いだ。クロス氏は新会社では“チーフ・イベントオフィサー”を務める。
もう一人は米スポーツ専門チャンネルESPNの役員だったショーン・ブラッチーズ氏。ESPNではマーケティング部の理事も務め、F1(フォーミュラ1)放映のコマーシャルディレクターだった。
「ゴルフはこれからますます世界中で成長しようとしている。そのために必要な戦略的な投資を行い成長を支援したい」とノーマンはコメントを発表した。
新リーグと目される“スーパー・ゴルフ・リーグ”は未だ公表には至っていないが、そのコンセプトは世界のトッププロを集め“F1”スタイルで世界中を転戦し、破格の賞金を獲得するといわれている。(文・武川玲子=米国在住)
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