「日本だからかな」5年ぶり優勝の谷原秀人が行ったスイングとパターの“模様替え”

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「日本だからかな」5年ぶり優勝の谷原秀人が行ったスイングとパターの“模様替え”

<三井住友VISA太平洋マスターズ 最終日◇14日◇太平洋クラブ御殿場コース(静岡県)◇7262ヤード・パー70>
大学と同郷・広島の後輩、金谷拓実の壁となった谷原秀人。5年ぶりの優勝は“日本仕様”のスタイルで手にした。2017年からの3年間は欧州ツアーを主戦場としてきた。「もっとゴルフがうまくなりたい」。レベルの高い舞台に身を置き揉まれることで、自身のレベルも上がると積極的に海を渡った。40歳を過ぎてからもどん欲に飛距離アップを求め、誰が見ても分かるほどスイングを大幅に変えるなど、向上心はやまなかった。
欧州ツアーのシード権を喪失して、20年から国内ツアーに復帰。同年は「日本オープン」や「ゴルフ日本シリーズJTカップ」で1打およばず惜敗することがあった。21年に入ると10月の「日本オープン」までは14試合に出場してトップ20入りはゼロ。「もう勝てないのかなとか、つらい日々でした」。不振が続き悩むときもあったが、2つのことを見直して結果が一変。「ISPS HANDA ガツーンと飛ばせ ツアートーナメント」で5位タイ、「マイナビABCチャンピオンシップ」で7位タイ、そして今週は通算15勝目を手にした。
「やっとショットとパターの感覚が合ってきた」。見直した1つはスイング。「スライスを打っていた20代の頃のように振ることで、気持ちよく振れる。そうすると今は真っすぐ飛ぶんです」。飛距離よりも気持ちよく振る道を選んだことで、方向性が安定した。今大会の4日間のフェアウェイキープ率は1位(78.57%)、パーオン率は2位タイ(75%)と、上位争いが必然の数字となった。方向性を重視したのは「日本で戦っているからですかね。飛距離と方向性の両立は難しいんです」。スイングだけでなく、過去には長尺のドライバーをテストしたり、ハードなトレーニングを取り入れたが「20ヤードとかそんなに伸びない」と、結果につながる飛距離アップは難しいと実感。日本で戦いやすいスイングで結果につなげた。
2つ目はパター。12年から3シーズン連続で平均パット数1位という名手。ある日のプライベートラウンドで11個のバーディを奪い「やっぱりこれかな」と、当時使っていたエースのマレットを引っ張りだした。「日本はグリーンがきれいなので、狙ったところに打ち出しやすいのがいい」。欧州はグリーンの芝質の違いもあり、狙ったところに打っても入らないことが多く、「イップスになりそうだった」と名手がグリーン上で悩み、マレット型を手放して感性で打てるブレード型を使用していた。
パター変更が奏功し、今大会は3日目までに3パットはゼロ。最終日はカラーからを含めて3回の3パットがあったが、10メートル級のロングパットを何度も“OK”の距離に寄せ、ウィニングパットと同様の5〜6メートルのミドルパットを何度も沈めた。
「今日は勝っても勝たなくても、この位置でやれるのがうれしい」と話したが、今大会は有観客試合。「ギャラリーがいると僕もワクワクするし、ドキドキもします。ギャラリーの皆さんと一緒の、そんな気分を味わえるのがうれしい」とウィニングパットを沈めて大歓声を浴びることができ、プロ冥利に尽きるという。
世界的に“コロナ”がどうなるか分からないが、「欧州は毎試合がナショナルオープンみたいで楽しいんです。早く収束してほしい」と再びの海外挑戦も視界に入っている。2日後に43歳となる谷原。まだまだゴルフへの情熱に衰えはない。(文・小高拓)
<ゴルフ情報ALBA.Net>

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