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木下稜介はサウジアラビアで22年初戦「今年は積極的に海外に挑戦したい」

26日、ブリヂストンスポーツのツアーボール、『TOUR B X/XS』最新作のオンライン発表会が行われた。その中で、昨シーズンの国内男子ツアーで初優勝を含む2勝を挙げ、賞金ランキング3位に入った木下稜介ら、同社と契約を結ぶ選手たちが今年の抱負を語った。
本来なら松山英樹が劇的な逆転優勝を飾った米国男子ツアー、「ソニー・オープン・イン・ハワイ」が22年初戦となるはずだった木下。しかし、昨年12月に急性虫垂炎を患い手術したため、欠場を余儀なくされた。いまは順調に回復し、2月3日に開幕する賞金総額500万ドル（約5億7000万円）のビッグマネー大会「サウジ国際」で初戦を迎えることになっている。
「昨年は初優勝をメジャー（日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ Shishido Hills）で飾ることができまして、5年シードをもらえたので、今年は積極的に海外に挑戦したい」と木下。昨年は最終戦まで賞金王の可能性を残していたため、米下部ツアーのコーンフェリー・ツアーのQT出場を見送った経緯がある。しかし今年は、チャンスがあればどんどん海外に挑戦していく構えだ。
続けて、同社とボール契約を結ぶタイガー・ウッズとブライソン・デシャンボー（ともに米国）の名前を挙げて、「彼らみたいな素晴らしい選手と戦えるように、たくさん経験を積んでもっと強くなって頑張りたい」と遅咲きの30歳はさらなる飛躍を誓った。同い年で交流のある松山の優勝にも刺激を受けたに違いない。
また、このトークショーに参加していた26歳の比嘉一貴は、「ワールドランキング100位以内を目指して、国内では複数回優勝を目指して、最終戦まで賞金王のチャンスを残して頑張りたい」と今年の抱負を語る。
比嘉は昨年、「長嶋茂雄INVITATIONALセガサミーカップ」でツアー2勝目を挙げたが、まだ同一シーズンで複数回勝ったことはない。現在の世界ランキングは169位で、日本人では12番手。100位以内に入れば「全米プロ」など、海外メジャー出場のチャンスも出てくる。さらに、シーズン2勝で3年シード、賞金王だと5年シードが与えられ、木下のように海外に挑戦しやすくなるのだ。
このトークショーメンバーのなかで最年長の41歳、宮里優作は、「本当に昨シーズンはチームブリヂストンがものすごく頑張った一年だった。稲見選手をはじめ、若手もベテランもすごく頑張ってくれた」とベテランらしく振り返った。自身については、「僕も今年はその輪の中に入って行けるように、まずは1勝目指して頑張ります」と話す。
17年シーズンは年間4勝を挙げる活躍で賞金王に輝いた優作。その17年以来、優勝からは遠ざかっている。それでも昨年のラスト3戦では、4位、2位タイ、2位と優勝にこそ届かなかったが存在感を見せた。「完全にファンですね」と絶賛する新しいボールで、ツアー通算8勝目を目指す。
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