ゴルフクラブを売る、買取、下取はお任せ!高額買取!

ゼビオグループ契約 リディア・コ選手が、 3/11 (土 13 30 よりジャパンゴルフフェア 2023 にてトークショーを行います。詳細はこちら

このエントリーをはてなブックマークに追加 LINEで送る

最新ゴルフニュース

百戦錬磨のプロキャディが語った強い選手の共通点は、『ショートゲーム』と『自分を信じる心』

年明けに千葉国際カントリークラブ(PGM)で開催されたプロキャディによるジュニアレッスン会「ゴルフ脳強化キャンプ」。参加した約40名の小中学生たちは、コースに出てプロキャディのマネジメントを教わった。その後、クラブハウス内でプロキャディへの質疑応答が行われ、「強い選手の共通点は何ですか?」という話になった。
■強い選手はショートゲームが上手い
米国男子ツアーに参戦する小平智や、永野竜太郎のバッグを担いできた上村朋宏キャディは、強い選手の共通点に技術的なポイントを挙げる。「ショットで毎回OKにつけて優勝するのはすごく難しいことです。やっぱり優勝する選手はアプローチとパター、ショートゲームが上手い。最近は飛距離もすごく大事になってきましたけど、ショートゲームを頑張って磨くほうが、シードも獲れるし、優勝もできるし、海外にもつながっていくと思います」と、未来のプロゴルファーたちにエールを送った。
このジュニアレッスン会を主催し、昨シーズンの賞金王、チャン・キム(米国)のエースキャディを務めた出口慎一郎氏も上村氏の意見に同調する。
「優勝争いをしていても、ピンチの場面で粘られる選手は強いと思います。例えば、金谷拓実選手は予選落ちが一度もなくて、平均ストロークが唯一60台でした。それなのに彼のドライビングディスタンスは41位なんですよ。ボギーの少ないゴルフが安定した成績につながるという意味では、『強い選手=ショートゲームが上手い』と感じています」
金谷拓実は昨シーズン、20試合に出場して予選落ちなし。トップ10が12回、優勝2回、賞金ランキング2位と抜群の成績を残した。ドライビングディスタンスは287.11ヤードで41位と飛距離が出るほうではないが、『平均ストローク』と『パーキープ率』のタイトルを獲得。『平均パット』もツアー全体で2位とショートゲームの上手さが光った。
一方のチャン・キムは、ドライビングディスタンスが307.12ヤードで2位と、ティショットでは金谷におよそ20ヤードのアドバンテージがあり、飛ばし屋のイメージが強いが、パーキープ率16位、平均パット14位と小技にも長けている。でなければ、長いシーズンを通して安定した成績を残せないだろう。出口氏にいうように歴代の賞金王の顔ぶれを見てみても、谷口徹、片山晋呉、石川遼、藤田寛之、松山英樹、池田勇太、今平周吾とみなショートゲームが上手い。
■どんな状況でも自分を信じられる選手は強い
また、ほかのプロキャディたちは、技術を支える精神的な強さを挙げる。石川遼や今平周吾、松山英樹のキャディを務めたこともある加藤大幸氏は、「強い選手とそうでない選手はジャッジのところで差が出る。迷って迷ってキャディに最後に選択肢を与えるより、自分で判断して打つ選手のほうが僕は勝っている気がします。それでミスをしても次のショットにつながるし、ケンカにもなりにくい」と語る。
続けて、「強い選手は試合の途中から完全に自分しか信じなくなるので、質問も減ってくるし、距離を伝えたときに『本当に合ってる?』と聞き返してくるくらい集中しています。そして、自分に自信を持ってスイングしている選手のほうが優勝できていたり、シードを長くキープしていると思います」と加藤氏は考えている。
かつて中嶋常幸や丸山茂樹のバッグを担いだキャディ歴25年の守谷一隆氏はいう。「強い選手に共通しているのはブレないこと。どんな状況においても『俺が一番』と思っている選手は間違いなく強いです。中嶋さんは何かをミスしたときでも『守谷、俺を誰だと思っているだ?』と絶対にブレない。自分の気持ちが一番と思っていれば、プロに行ってもできる。ブレない精神力を養ってください」。賞金王4回の永久シード選手、中嶋とのエピソードを紹介しながら、未来のプロたちにエールを送った。
ブレない心を持ち自分を信じるためには、「まず己を知らなければならない」というのは、片山晋呉や石川遼、渋野日向子のキャディを務めてきた佐藤賢和氏。「強い選手には強い選手なりにウィークポイントがあって、それをちゃんと自分でわかっている。例えば、『3パットばっかりでパターが課題です』という選手が、実はショットがバラバラでグリーンの端に乗っているだけかもしれない。本当はパットではなくショットが課題ということもあります。将来有望な選手はそこに気づけています」。
自分のことは自分が一番わかっているようで、気づけないことも多い。そんなゴルファーはどうしたらいいのだろうか。「周りの人とか、みんなだったらお父さんやお母さん、教えてもらっているコーチに、自分のどこがダメなのかを聞いて、自分に返してみる。そうやって自分を見つけていくことが、強い選手になる近道なのかなって思います」と、佐藤氏はジュニアゴルファーたちにアドバイスを送る。佐藤氏は東北福祉大学ゴルフ部では宮里優作、岩田寛と同学年で、プレーヤーとしての目線も持つ。
■全部が上手くなくても、『これなら絶対勝てる』武器を持っている
「佐藤キャディがいったように、強い選手は自分のウィークポイントとストロングポイントをすごくわかっている」というのは小山内護や谷原秀人、Y・E・ヤン(韓国)などキャディを務めてきた串田雅美氏。「小田孔明さんが賞金王を獲った2014年に、タイランドオープンで担いだんですけど、孔明さんはロブショットが打てないんですよ。ロブを打たなきゃいけない状況でも必ずワンクッションで寄せていく。だからロブショットが打てなくても賞金王になれるんです」。
14年の小田孔明は『ドライビングディスタンス』9位の飛距離と、『パーオン率』3位のアイアンのライン出しショットを武器に、シーズン2勝を挙げて賞金王に輝いた。『平均ストローク』は1位、『パーキープ率』は6位と、ロブショットが打てなくても、ボギーはほとんど打っていない。
「全部が上手くても優勝できないし、逆にいうと全部が上手くなくても優勝できる。自分の実力を見極めて足りない部分を伸ばすのは当たり前のことですけど、それ以上に自分が勝負できる武器を磨いたほうが僕はいいと思います。『これなら絶対勝てる』というスキルがあれば、ほかの部分が並以下でも勝負できるんです」(串田氏)
全盛期のタイガー・ウッズ(米国)もすべてが完璧だったわけではない。ドライバーは曲がり倒していたが、林から大きく曲げたり低く出して転がしたりと多彩なショットで勝利を積み重ねた。そして、松山英樹のピンポイントで目標を狙っていける高い弾道のアイアンショットは、世界最高峰の米ツアーでも1、2を争う武器となっている。今年はさらに、アプローチとパターの調子が良く、フェデックスカップランキングトップを快走する要因となっている。
松山にもウッズにも金谷にも、簡単にスコアを落とさない『ショートゲーム』に『自分を信じる心』、そして『誰にも負けない武器』が標準装備されている。それが『上手い』という言葉だけでは表現できない『強さ』につながっているのだろう。
<ゴルフ情報ALBA.Net>

この記事のシリーズトップページへ

ピックアップコンテンツ

飛距離・スコアを上げたい

  • 安楽拓也プロのゴルファータイプ別飛距離アップレッスン アスリートゴルファー編
  • 安楽拓也プロのゴルファータイプ別飛距離アップレッスン アベレージゴルファー編

これからデビュー・初心者向け

  • 安楽拓也プロのゴルファータイプ別飛距離アップレッスン 初心者編
  • 世界のトッププロ達のスイング集

旬ネタ・スゴ技・エンタメなど

  • 話題のクラブを多角的に検証「ギア総研」
  • マーク金井の試打職人

練習場イベント

10月の買取強化倶楽部 あなたのクラブ高く買い取ります

クラブを買う・売る

ゴルフ初心者の方へ

ページトップへ戻るページトップへ戻る