<LPGAドライブオン選手権 事前情報◇2日◇クラウン・コロニー・ゴルフ&カントリー・クラブ(米フロリダ州)◇6526ヤード・パー72>
開幕から2位、6位と上位争いを続けるブルック・ヘンダーソン(カナダ)だが、その好調の裏には、こんな事情が関係していた?
「優勝争いに加わった2試合は、本当にエキサイティングだった。オフのハードワークが報われたことが、本当にうれしいの。もう少しで優勝できるという状況にワクワクしているわ」。今季3試合目を迎える“妖精”の表情は明るい。『今が勝負所』というのは調子面を見ていても伝わってくるが、本格的な春を迎える前に今季初勝利を挙げておきたい理由がほかにもある。
「あと数週間は48インチのドライバーを使うことができる。アジア(ツアー)以降は切り替えなければいけないから」
今年からのルール変更のひとつに、ドライバーの長さが46インチ以下に制限されるというものがある。米国男子や日本ツアーでもそれに追随することになるが、米国女子ツアーも事情は同じ。移行期間を経て、タイで行われる「ホンダLPGAタイランド」(3月10〜13日)後の3月21日から正式にそのルールが採用される。
身長163センチと決して大きいとはいえないヘンダーソンも、これまで“長尺ドライバー”の恩恵を受けていた一人。昨季は平均274.280ヤードで9位につけた飛距離を、結果につなげてきた。それだけに「残り期間を最大限に生かしたいというのが、いつも頭の片隅にあるの」と、残る1カ月半での優勝を強く意識している、というわけ。
開催コースのクラウン・コロニーG&CCは、自宅から車で20分ほどの位置にある“地元コース”で、オフにも1度プレー済み。「ホテルの部屋は狭いし、どこに何があるか一目瞭然なのはいいけど、やっぱり自分のベッドで寝られるのはいいこと。リラックスもできるしね」というメリットもあるだけに、さらに意気込みも増すばかり。
大会期間中の4日には、北京冬季五輪が始まる。「カナダを応援するのはもちろん好き。特に冬はホッケーやフィギュアスケート、スキーを観戦するのが楽しみだわ。ただどの国のどの競技を見ても、とても刺激になる」。自身は昨年の東京五輪に母国代表として出場した。胸も高鳴るなか、気持ちよくドライバーを振りぬく。
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