<ウェイスト・マネジメント・フェニックス・オープン 事前情報◇8日◇TPCスコッツデール スタジアムC(米アリゾナ州)◇7261ヤード・パー71>
米国男子ツアーのなかでも最多の観客動員数を誇る大会がまもなく幕を開ける。開催に先立ち、主催者推薦選考会(マンデー)が現地時間の月曜日に開催されたが、そのなかにいたのが昨季の国内男子ツアー賞金王チャン・キム(米国)だ。
ここアリゾナ州が地元のキム。今季はすでに昨年10月の日本開催「ZOZOチャンピオンシップ」(15位タイ)を含め、米ツアーに4試合出場している。今年に入ってからは主催者推薦枠で3試合を戦い、先週の「AT&Tペブルビーチ・プロアマ」は65位タイだった。ペブルビーチ後すぐに地元に戻ってマンデー予選会に挑戦したが、これは通過ならず。その翌日、キムは大会会場からほど近い、クラブ契約を結ぶPINGの米国本社に顔を見せていた。
「家も近いし、ココにはもっと練習に来てもいいかもね」というほど広大な敷地には300ヤードを越えるドライビングレンジやクラブテストを行うスタジオが併設されており、キムはこの日パッティングのテストを繰り返した。
室内のテスティングでいくつかパターを選び、現在の握りでもあるクロスハンドで球を転がしデータを収集。その後は順手に持ち替えてテストを継続した。フェースの開閉度合いやライ角、方向性などがどちらの握りでも驚くほどの好数値を叩きだし、満足な表情を浮かべた。
今後のスケジュールについては、推薦で出られる米ツアーの試合がいくつか予定されており、「プエルトリコ・オープン」や「ザ・メモリアルトーナメント」なども参戦を見据える。加えて、賞金王として日本ツアーにも当然ながら参戦。現在の世界ランキングは74位で、海外メジャーへの出場も見えている。
アリゾナではド派手なスカイラインGTRで轟音を響かせながら、賞金王らしい走りを見せている。2季連続賞金王、そして米ツアー進出という目標を追って疾走を続けるキムに注目。
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