<ジェネシス招待 3日目◇19日◇リビエラ・カントリークラブ(カリフォルニア州)◇7322ヤード・パー71>
難関・リビエラCCでの決戦はバーディ合戦の様相を呈している。第3ラウンドの平均スコア「69.28」は、1984年大会以来では最少だ。
第1ラウンドから連日の「63」をマークし、トーナメントリーダーとして引っ張ったホアキン・ニーマン(チリ)はこの日「68」。3日目までのスコア「194」は大会新記録となり、トータル19アンダー・単独首位を堅守した。1969年大会のチャーリー・シフォード(米国)以来、53年ぶりとなる完全優勝へまい進している。
「いつもと明らかに違う感じだね」と、トップを守り続けることへのプレッシャーは、もちろんある。それでも、「自分の力を発揮しなければならない。ベストを尽くすこと。その場にとどまり続けるには、ベストを尽くすことなんだ」と、目の前の一打に集中し続けた。
「今が人生でいちばん楽しいかも。あすが待ち遠しいよ」と、ツアー2勝目へ意気揚々。だが、楽観視はできない。3打差の2位につけるツアールーキーのキャメロン・ヤング(米国)は目下絶好調。第2ラウンドでは「62」と大爆発し、ニーマンの地位を脅かす好位置にいる。
飛ばし屋としてならしているヤングだが、今大会でも平均飛距離323.2ヤード(全体12位)とその打棒を発揮している。しかし、特筆すべきはパッティングだ。パットの上手さを表すストロークス・ゲインドパッティングでは「8.008」を記録し、堂々の全体1位。リビエラの高速グリーンをものともせず、存在感を放っている。
「彼は適切なタイミングでパットを何度も決めていた。すばらしいプレーヤーだ」と、首位のニーマンへ称賛を送ったが、むざむざ勝利を許す気もない。「僕の前には一人の男がいるだけ。あすは、3打差が1ホールで消えることもある。何が起こるか分からないよ」。2日目に「-9」をたたき出した自負もある。伸ばし合いの展開だけに、最終日は逆転への自信ものぞかせた。
23歳のニーマンと24歳のヤング。若手注目株の二人は、もちろん最終日最終組で火花を散らす。もう一人も24歳のビクトル・ホブラン(ノルウェー)と非常に若いグループとなった。大会ホストのタイガー・ウッズ(米国)とともにトロフィーを掲げるのは、果たして。
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