大人気の注目ルーキー、サヒス・ティーガラ(米国)が「アーノルド・パーマー招待」に初出場。開幕2日前の1日に公式会見に臨み「ここに来られただけで本当に幸せ。コースには歴史と、特別な空気がある。これまで僕がプレーした最高のコースの一つだ」と興奮した。
ティーガラにとってこの3週間は「夢」のように過ぎて行った。自身にとって今季11試合目となった「WMフェニックス・オープン」(2月10〜13日・米アリゾナ州)は、「人生を変える」大会となった。
日没サスペンデットとなった初日は暫定1位、2日目、3日目もそのままトッを守った。最終日も優勝争い、しかし距離の短い17番パー4は「すごく良いショットだった」というティショットが左の池に入りボギー、プレーオフには1打及ばなかった。
そんなティーガラには多くのファンが熱狂した。四方をスタンドに囲まれた16番パー3は「ティーガラ!ティーガラ!」の大熱唱、それは17番も18番グリーンまで続いた。
ツアー初優勝に1打及ばず、ティーガラは涙を堪えきれなかった。懸命に声を絞りだして記者の質問に答え外に出ると、家族とたくさんのファンが待っていた。
「あれはほんとうに嬉しかった。あんな経験は初めてだった。たくさんの人に声援をもらった。そして大きな自信になった」と24歳は胸を張る。
西海岸シリーズは「ザ・アメリカンエキスプレス」から「ジェネシス招待」と5大会すべてに出場。「カリフォルニアからアリゾナ、またカリフォルニアと全部ドライブで転戦した」とその走行距離は4300キロ以上にも及んだ。
「ほんとうはこのフロリダもドライブしようかと思ったけれど…さすがに飛行機できた。4時間半のいいフライトだった」と笑う。
前週は久しぶりにオフウィークを過ごした。カリフォルニア州オレンジカウンティでまだ両親と一緒に暮らしている。
「月曜日は家から一歩も出ずに過ごした。ゴルフを3日ほどやって、ジムでトレーニングもした。友人と食事に行って、普通に過ごした」とリラックスした表情をみせる。今季は12試合に出場しトップ10が2回、予選落ちは2回あるが現在フェデックスカップポイントは42位につける。
「1週試合を休んだお陰でものすごくプレーがしたくなった。今週もまた上位で争いたい」と意欲をみせた。(文・武川玲子=米国在住)
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