<アクサレディス 事前情報◇24日◇UMKカントリークラブ(宮崎県)◇6546ヤード・パー72>
本戦を前に行われたプロアマ大会に出場した稲見萌寧の横には、日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)顧問を務める樋口久子の姿があった。9年連続を含む11回の賞金女王に輝いた大先輩とのラウンドを振り返った稲見は、「向上心がスゴイ方」と樋口の印象を語る。
樋口といえば、1977年の「全米女子プロゴルフ選手権」制覇や、国内ツアー69勝など、日本ゴルフ界の草分け的存在。御年76歳だが、いまなおゴルフ上達の道を探求している。そんな樋口だから、現在の日本最強・稲見のプレーを間近で見るのはまたとないチャンス。「いろいろ聞かれました」と、稲見の放つショットなどに興味津々だったようだ。
「樋口さんは誰に対してもそうです。すべて吸収しようとされている」と、その向上心には頭が下がる思い。かつての女王から逆に学んだのは、ゴルフに向かう姿勢だった。
そんな稲見だが、先週は体調不良により途中棄権。花粉症のような症状に悩まされているが、今週は声もまともに出ない状態だ。「体調は大丈夫になりましたが…」と、喉を気にしながら本戦を迎える。
昨季もっとも輝きを放った稲見だが、今季はここまで上位争いには絡めずにいる。開幕前にはトレーニング不足も心配の種だったが、いまでは「焦ってもな…」と、気長に好調が訪れるのを待つしかない。
勝利を期待される中での宮崎決戦。樋口のまっすぐな気持ちに刺激され、体調不良を吹き飛ばすゴルフで浮上を期す。(文・高桑均)
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