<ヤマハレディースオープン葛城 事前情報◇29日◇葛城ゴルフ倶楽部 山名コース(静岡県)◇6590ヤード・パー72>
2022年女子ツアー第5戦「ヤマハレディースオープン葛城」が葛城ゴルフ倶楽部で、いよいよ3月31日(木)に開幕する。注目は第2戦「明治安田生命レディスヨコハマタイヤゴルフトーナメント」で2位、第4戦「アクサレディス」で5位に入った植竹希望だ。ヤマハと用具契約をする植竹は、ホステスプロとして本大会に臨む。
「この大会は最終日まで残ったことが今までないので、最終日にプレーすることがひとつ。ホステスプロとして優勝はしたいですが、欲を出しすぎないこと。それがふたつ目。ふたつの目標を持って臨みます」と、少し遠慮気味に話した植竹。
欲を出しすぎると余計なリキミや緊張感を呼ぶこととなる。それを知っているだけに慎重な構えを見せていたが、ショットの仕上がりはどうなのだろう?
「ショットは4割ほどの仕上がりです。パーオンはできていますが、10メートルくらいのパッティングが残っている状態です。スタッツの割には苦しいゴルフが続いていています。ショットの調子を7割ぐらいまでに戻したいです」
体の上下の捻転が噛み合っていないため、タイミングのズレが生じているのだという。だが、「2022年の開幕戦から、この大会に仕上がりを合わせる意識はありました。上り調子なのは感じています」と、頼もしいコメントもあった。タイミングのずれに関しては、柔らかいシャフトのクラブで球を打つなどして、調整を重ねてきた。その効果も出てきているという。
「乗せてはいけないところが多いコース。落としどころが重要になってきます。そしてパターの距離感。タッチが問われると思います」と植竹が話すとおり、葛城ゴルフ倶楽部のグリーンはショットの出来不出来がパッティングに大きく影響する。それだけに狙ったところにボールを置くことが絶対なのだと、植竹の目は語っていた。
風が選手を惑わせるコースでもある。風に対しては「スピン量が少なめのボールで対応します。今週は雨の予報もありますが、雨になったらスピンを入れて対応。グリーンの形状によって落としどころがあるので、そこに集中していきます」と、話した。
そして最後に「自意識過剰にならず、無理なことはやらない」と自分にも言い聞かせるように話していた。いま女子ツアーで活躍する“黄金世代”のひとりで、世代10人目の優勝者筆頭に挙げられているが、そんな下馬評に惑わされている様子はまったくなかった。難コース葛城ゴルフ倶楽部を植竹がどう攻略するのか、楽しみは尽きない。(文・河合昌浩)
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