<東建ホームメイトカップ 事前情報◇29日◇東建多度カントリークラブ・名古屋(三重県)◇7062ヤード・パー71>
昨年11月に米国から帰国後の自主隔離に違反があったとして、1カ月間の出場停止処分を受けた石川遼。処分明け後、公の場に姿を表すことはなかったが、国内開幕戦「東建ホームメイトカップ」の練習日に登場して調整を行った。
正面から見ると昨年までと変わらないが、やや伸びた後ろ髪を結んだ姿で会場入り。昼前に2019年賞金王の今平周吾や中里光乃介、池上憲士郎の組に合流してアウトの9ホールをラウンド。昨年に引き続き、コース内でも弾道計測器を使って飛距離の確認なども行った。
身なりはあまり変わらなかったが、キャディバッグの中身は大きく変わっていた。ドライバーはキャロウェイの『ローグST MAX LS』にチェンジ。ロースピンモデルを考慮してロフト角は10.5度。3番ウッドも『ローグSTトリプルダイヤモンドT』とウッドは最新モデルでそろえた。
14本の中で一番の変化はウェッジの多さだ。9番アイアンを抜いて「JAWSウェッジ プロトタイプ」の43度を入れ、47度、52度、56度、59度と合計5本のウェッジを入れている。
ウェッジ5本体制について、キャロウェイゴルフの石川遼担当の島田研二氏は、「150ヤード付近まではピンをデットに狙うことを想定しています。アイアンよりもウェッジ形状の方がピンをデットに狙うイメージが出ると話していたため、9番アイアンを抜いて43度のウェッジを入れました」。ウェッジ形状でスピン量が増えるため、9番アイアンよりやや飛距離は落ちるが140〜150ヤード弱まで使う想定という。
また、今年1月に発売になったばかりのフェアウェイウッドとユーティリティの中間ともいえる『APEX UW(ユーティリティウッド)』は21度に加えて、21度を寝かせて24度にした2本を入れている。同モデルは21度までしか製品がなく、好みのクラブとうかがえる。2022年の初戦は、新たな14本と戦うことになる。(文・小高拓)
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