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「鈴木亜久里さんではありません」　1差3位発進の岩崎亜久竜は20キロ増量、スケールアップで存在感

＜東建ホームメイトカップ　初日◇31日◇東建多度カントリークラブ・名古屋（三重県）◇7062ヤード・パー71＞
プロ3年目、レギュラーツアー出場2試合の24歳、岩崎亜久竜が6バーディ・1ボギーの「66」で回り首位と1打差の3位タイと存在感を示した。
身長181センチ、体重85キロと魅力的な体格で「ドライバーはキャリーで300ヤード」と期待通りのパワーが持ち味。日本大学2年の頃から肉体強化を行い、当時から体重は20キロ増量し、飛距離も20ヤードアップとゴルフのスケールも大きくなった。
日大を卒業して2020年にプロ転向、実質プロ1年目の昨年は下部のABEMAツアーが主戦場。2戦目の「太平洋クラブチャレンジ」ではプレーオフに進むも惜敗して2位。この大会を契機に年間賞金ランキングは22位。年末のファイナルQTは9位に入り、今季前半戦の出場権を手にしている。
ツアーを転戦するにあたりオフに強化したのは基礎固め。黒宮幹仁コーチの師事で精度を高めるために勧められた「8番や9番アイアンを使って左手の片手打ち」を行った。左手一本だとクラブが重く感じるため、自然と下半身や腹筋など体の大きな筋肉を使った動きができるようになるためスイングがよくなる。「ショットが良くなったと実感しています」と好感触でシーズンを迎えられた。
日本大学時代は1学年下に、「令和の日大三羽ガラス」と呼ばれる、清水大成、桂川有人、木村太一の3人がいた。清水は昨年初シードを獲得し、桂川は今年の「SMBCシンガポールオープン」で2位に入るなど活躍している。後輩の活躍に「いい刺激になっている」という24歳。今季の目標はずばり「優勝」の二文字。絶好のチャンスといえる。
ちなみに亜久竜と書いて「あぐり」と読む。元レーシングドライバーの鈴木亜久里さんと読み方は同じだが、「り」の漢字が違う。「名前の由来は分からないですが、鈴木亜久里さんでないことは分かっていますが…」。（文・小高拓）

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