<関西オープン 事前情報◇13日◇よみうりカントリークラブ(兵庫県)◇7180ヤード・パー71>
国内開幕戦の「東建ホームメイトカップ」にてプレーオフの末に優勝を飾った香妻陣一朗が、「関西オープン」前日、囲み取材に対応した。通常なら、2試合連続優勝に向けての抱負から聞かれるところだが、今回は3月15日に同い年でモデルの武井玲奈さんと入籍したことに関する質問が口火を切った。
「入籍しても気持ちは変わりませんし、生活サイクルもリズムも変わらないですね」と香妻。普段からマイペースを貫くタイプだけに、自然体のままなのだろう。しかし、そんな香妻を思いっきり動揺させた一件が先週あったという。
「4月10日にテレビの企画で母校(宮崎県・日章学園高)の入学式に行ったんです。『本校の卒業生であり、先週のトーナメントで優勝した香妻陣一朗さんです』とサプライズゲストとして紹介されたんですが、誰だ、コイツ? という感じでしたね」と、予想したほどの盛り上がりがなかったという。しかも、入学式だったため、生徒どうしがまだ馴染んでいない分、独特な緊張感に会場が包まれていたこともマイナス要素になった。そんな雰囲気のためか、覚えてきたスピーチの内容が思い切り飛んでしまったという。
「元々人前で話すことが苦手なので、緊張していたんでしょうね。何を話していいのか分からないので、とりあえずおめでとうございますとだけ言っておきました」と香妻。ちなみに、この流れに爆笑していたのは当時の香妻を知る先生方だけだった。
かなりメンタルをやられるような経験をした香妻だったが、幸いだったのは入学式の後に、在校生のゴルフ部員とラウンドをしたことだ。「すごく頑張っている子たちを見て、当時のことを思い出しました。たぶん自分も一番練習していたのが高校生のときなので、練習量がめちゃ多かったなと。改めて初心を思い出しました」と気持ちを引き締めることができた。
2試合連続優勝にも意欲的で、「調子も上向きで狙える位置にはいけるんじゃないか」と宣言。今大会が開催されるよみうりCCは2年前、「エレコム協賛医療従事者支援チャリティーゴルフカップ」に出場したときにラウンドしている。2日間大会だったが、トータル10アンダーでフィニッシュ。宮本勝昌とのプレーオフを制した相性のいいコースでもあるだけに、チャンスは十分ある。(文・山西英希)
<ゴルフ情報ALBA.Net>