<関西オープン 事前情報◇13日◇よみうりカントリークラブ(兵庫県)◇7180ヤード・パー71>
国内男子の今季3戦目の「第87回関西オープン」が明日14日開幕する。1926年に第1回大会が行われた日本最古のオープントーナメント。関西の名門コースを持ち回りで開催しており、今年は兵庫県のよみうりカントリークラブが舞台。かつて「ゴルフ日本シリーズJT杯」や「よみうりオープン」などを開催してきたゴルフファンもお馴染みのコースだ。
「僕のメンバーコースです」というのは、ツアー通算7勝を誇る武藤俊憲。昨季は賞金ランキング109位に終わり、2006年から14年間保持してきたシード権から陥落。今季復活を期す武藤だが、4年ほど前にコースのメンバーになった。
武藤が惚れたのは練習環境だ。270ヤードの広大なドライビングレンジやアプローチ練習場、パッティンググリーンと充実している。「練習する環境が素晴らしいです。芝のメンテナンスもいつも最高です。もちろんチャンピオンコースなのでラウンドのし甲斐もあります」と、休みがあれば常にここでボールを打っているという。
今季復活を期すためのスイング改造も、この練習場を中心に行っている。ウェートシフトの量を抑えて、タメを作り過ぎないことがテーマ。「バックスイングで右ヒジをたたまずクラブを遠くに上げて、遠くから下ろすイメージです」。スイングを変えたことで、ドライバーのシャフトも「ツアーAD PT HIGH MODULUS」に変更。プロになって初めてグラファイトデザイン社製のシャフトを使用している。「スイングを変えたことで少し先が動くモデルがいいと思ったらハマりました。スイングとマッチして飛距離も伸びています」と表情は明るい。
国内開幕戦の「東建ホームメイトカップ」では初日は17位タイとまずまずの滑り出しだったが、「風が吹いたりすると悪い癖がたまに出てきて…」と最終的には48位タイに終わった。それでも、徐々に新スイングも馴染みはじめている。「スイングもシャフトもマッチしてきているので、結果もマッチさせたいですね」と意気込んだ。
コースは隅々まで知っているメンバーの武藤。支配人を始め従業員やメンバーなどゴルフ場関係者の多くが顔なじみ。「いつもお世話になっておりので結果が恩返ししたいですね」とメンバーコースの地で復活の狼煙を上げる。
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