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マスターズの格式も影響? アーメンコーナー・12番パー3がなぜ難しいのか、今田竜二が紐解く

松山英樹が史上4人目の連覇に挑んだ「マスターズ」は、世界ランキング1位のスコッティ・シェフラー(米国)による大会初制覇で幕を閉じた。マスターズといえば、“アーメンコーナー”というフレーズが有名。池や川が絡み、風が巻くことで神に祈らずにはいられないといわれる11番から始まる3ホールの総称。中でも12番パー3は、155ヤードと距離的には長いわけでもないが、世界のトップ選手のミスを誘い、ドラマが起こるホールとしても有名だ。今年のホール難度は6番目。12番はなぜ難しいのか。
■過去にはタイガー・ウッズが「10」を叩いたことも
今年も12番でドラマが起こった。首位のシェフラーを3打差で追っていたキャメロン・スミス(オーストラリア)がティショットをグリーンの手前の川に落とすなど、トリプルボギーの「6」をたたいて優勝戦線から脱落した。過去には2020年にタイガー・ウッズ(米国)が川に3度入れて「10」を喫し、2016年には単独首位で迎えたジョーダン・スピース(米国)が池に2度入れて「7」を叩き、連覇を逃したこともある。
今年のテレビ中継のラウンド解説を務めた米国男子ツアー1勝の今田竜二は12番について、「グリーン手前に流れるレイズクリーク(川)に沿って、グリーンは右奥に斜めに伸びている形状がよくできています。そして最初に打った人と次に打った人では風向きが変わるなど、不規則な風が選手を悩ませますよね」と、まずホール形状の難しさを話す。
12番のグリーンの縦幅は全体的に10ヤードほどしかない。一番あるところでも左手前の15ヤードほど。そしてグリーンが右斜めに伸びているので、グリーン左手前にピンがあると、右サイドの同じ距離には川がある。右奥にピンがあると、左サイドの同じ距離にはグリーン奥の林とほぼ同じ距離。グリーンの縦幅もないため、縦の距離感、横の方向性ともにズレは許されない。
■出場選手は子供の頃から12番の難しさを知っている
形状にくわえてグリーンは高い木々に囲われ、風が抜けやすい川があるため、風向きが変わりやすい。「今年の松山(英樹)選手は4日間とも手応えのあるショットをしたと思いますが、グリーンに乗ったのは1回だけ。そのうち1回は池に入っています。それぐらい運もあるし、風の影響で大きく変わります。グリーンが軟らかくて風がなかったら、池に落とす選手はいないと思いますよ」。アゲンストかフォローかによって、飛距離はアイアンの1〜2番手ほど変わるため、池に落としたり、グリーンの奥に外す選手もいる。また、池に入れた後に打つドロップエリアは、左足下がりのライで川やバンカーを越さなければならないため、こちらも易しくない。
形状や不規則な風だけでなく、マスターズという格式の高さも影響する。「12番は(ティイングエリアの回りに集まる)パトロンの数も一番多い場所でプレッシャーもかかります。また、マスターズは歴史があり、毎年同じコースです。選手は昔からテレビで“悲劇のドラマ”を見て育っているので、いいイメージのあるホールではありません。実際、12番に立ったときに風があまりにも不規則に吹くので、難しいイメージと合致しやすいですよね」。マスターズにあこがれを持つプロゴルファーは、同時に12番の難しさも刷り込まれている。世界中のプロゴルファーがあこがれる大会の歴史も大きく関係しているのだ。
■今田竜二
いまだ・りゅうじ/1976年10月19日生まれ、広島県出身。テレビで見た「マスターズ」に憧れて、14歳で単身渡米。アマチュア時代の米国ランキングはタイガー・ウッズに次ぐ2位。下部ツアーを経て2005年から米国男子ツアーに参戦。2008年「AT&Tクラシック」で日本人3人目の米国男子ツアー優勝を遂げ、翌09年にあこがれのマスターズに出場した。2022年のマスターズはTBSのラウンド解説を務めた。
<ゴルフ情報ALBA.Net>

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