<パナソニックオープンレディース 最終日◇1日◇浜野ゴルフクラブ(千葉県)◇6660ヤード・パー72>
連覇を目指すメジャー大会の“前哨戦”を、西村優菜が派手に締めくくった。
4番パー4で7メートルのバーディパットを沈めると、それが号砲に。5番で2メートル、6番で1.5メートルのチャンスを決めて、グングンとリーダーボードを駆け上がる。ただこれだけでは終わらない。7番では8メートル、さらに「チャンスホールなので獲りたい」という8番パー5でも3打目を1.5メートルにつけ、それを決める。怒とうの5連続バーディに「すごい気持ちよかった」とニッコリだ。
6660ヤードと長いコースでは、飛距離で劣る西村にとっては苦しい場面も多い。「インコースは私の距離だと、(2打目で)ウッドしか持てない」。そのクラブを自在に操るのが強みではあるが、こうも続くと気を抜く暇もない。14、16番はボギーに。それでも「しっかり耐えて、いいフィーリングで回れた」と、最後は、この日6つ目となるバーディを奪うことができた。
「スタートからトップ10に入りたいと思って、それを目指して頑張りました」。8打差からのスタートでは、さすがに優勝を意識することはなかったというが、目標は見事達成。9位タイで3日間を終えることができた。
来週は昨年制したメジャー大会「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」が待っている。「距離が長いなかアンダーで回れたのは自信になります」と、しっかり弾みをつけて臨むことができる。会場は同じ茨城ゴルフ倶楽部だが、昨年の東コースではなく、今年は西コースが舞台になる。「練習ラウンドでいい情報をたくさん持ちたい」と入念に準備を進めていく。
2週前の「KKT杯バンテリンレディス」では、最終日を首位で迎えながら、勝負は4人によるプレーオフにまでつれこみ、そして敗れた。直後は「ショックで丸2日クラブを握りませんでした」と落ち込みもしたが、先週をスキップしリフレッシュしたことで、気持ちも切り替わっている。
ちなみに、5連続バーディ中の気持ちは「やってるとあまり気づかない…。4連目で気づきました(笑)」。集中力も増し、パター好調なまま茨城へ。今季初優勝を連覇で飾ることができるか。(文・間宮輝憲)
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