ブランクを感じさせなかった。首痛から3週間ぶりの復帰となった西郷真央が今季4勝目。和合での国内男子ツアーでは“日本オープン男”が勝利を挙げた。海外主要ツアーを含めた結果を振り返る。
■国内女子「パナソニックオープンレディース」(4月29〜5月1日、千葉県・浜野ゴルフクラブ、賞金総額8000万円)
首位と2打差で最終日をスタートさせた西郷が、15番でショットインイーグルを奪うなど「68」をマーク。トータル10アンダーで鮮やかに逆転し、今季4勝目をつかんだ。出場7試合でのシーズン4勝はツアー史上最短記録となった。
西郷はこの勝利により、来年の米国女子ツアー「HSBC女子世界選手権」の出場権も獲得した。
トータル8アンダー・2位にテレサ・ルー(台湾)。トータル7アンダー・3位タイには昨年覇者の上田桃子、2連勝を狙った高橋彩華が入った。稲見萌寧はトータルイーブンパー・34位タイだった。
■国内男子「中日クラウンズ」(4月28〜5月1日、愛知県・名古屋ゴルフ倶楽部 和合コース、賞金総額1億円)
名門・和合で行われた日本最古の民間トーナメントは、最終日に「63」をマークした稲森佑貴が逆転V。今季初優勝、ツアー通算3勝目を果たした。
過去の2勝はともに「日本オープン」。いつしか、“日本オープンでしか勝てない男”と呼ばれるようになり、本人も「うれしいやら複雑な気持ち」と苦笑い。しかし、「勝ちたい試合だった」という和合決戦を制し、晴れてその“看板”を返上することができた。
トータル13アンダー・2位にハン・ジュンゴン(韓国)。トータル11アンダー・3位には昨年覇者の岩田寛が入った。アマ世界ランキング1位の中島啓太(日体大4年)がトータル8アンダー・7位タイでベストアマを獲得。石川遼も今季自己ベストとなる7位タイで4日間を終えた。
■海外女子「パロス・ベルデス選手権」(4月28〜5月1日、米カリフォルニア州・パロス・ベルデスGC、賞金総額150万ドル=約1億9000万円)
新規大会を制したのは31歳のベテラン、マリナ・アレックス(米国)だった。最終日に「66」をマークし、トータル10アンダーで逆転。4年ぶりのツアー通算2勝目を果たした。
トータル9アンダー・2位に世界ランキング1位のコ・ジンヨン(韓国)。トータル8アンダー・3位タイにはリディア・コ(ニュージーランド)、メーガン・カン(米国)が入った。
古江彩佳は最終日に1つ伸ばし、トータル1オーバー・49位タイでフィニッシュ。渋野日向子、笹生優花は予選落ちだった。
■海外男子「メキシコオープンatビダンタ」(4月28〜5月1日、メキシコ・ビダンタ・バジャルタ、賞金総額730万ドル=約9億3000万円)
元世界NO.1が貫録の強さを見せた。後続と2打差の首位で最終日をスタートさせたジョン・ラーム(スペイン)が「69」でまとめて、トータル17アンダー逃げ切りV。初日から首位の座を守り通し、今季初勝利を完全優勝で飾った。
トータル16アンダー・2位タイにトニー・フィナウ、カート・キタヤマ、ブランドン・ウー(いずれも米国)。トータル15アンダー・5位にはデービス・ライリー(米国)が入った。
日本勢唯一の出場となった小平智はトータル10アンダー・15位タイだった。
■欧州男子「カタルーニャ選手権」(4月28〜5月1日、スペイン・PGAカタルーニャ スタジアムC、賞金総額200万ドル=約2億5000万円)
地元の雄が躍動した。27歳のアドリ・アルナウス(スペイン)が最終日に「65」をマーク。オリバー・ベッカー(南アフリカ)との6ホールにわたるプレーオフを制し、念願のツアー初優勝を遂げた。
同じくスペインで行われた先週の「ISPS HANDA選手権inスペイン」では、ベテランのパブロ・ララサバル(スペイン)がV。地元のヒーローふたりが母国を沸かせた2週間となった。
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