<ブリヂストンレディス 2日目◇20日◇袖ヶ浦カンツリークラブ 袖ヶ浦コース(千葉県)◇6713ヤード・パー72>
2週前の「ワールドレディスサロンパスサロンパスカップ」でメジャー初優勝。先週は予選落ちに終わった山下美夢有だが、しっかりと調子を取り戻している。初日「69」、2日目には「68」をマーク。首位で予選ラウンドを通過した。
490ヤードの2番パー5でいきなりスーパープレーが飛び出した。セカンド地点から直角に右ドッグレッグするホールでティショットをフェアウェイに運ぶと、ピンまで残り240ヤードから3番ウッドでグリーン奥のカラーにオン。20メートルの下りで、大きくスライスするロングパットだったが、これを読み切った。
「入った瞬間、ビックリしました」。意外にも、これが“自身初”となるイーグル。プロ2年目、61試合目で奪った。驚きすぎたのかガッツポーズは出なかったが、キャディとハイタッチ。白い歯を見せて、ほがらかに笑った。
その後6番パー4でスコアを落とすも、9番で取り戻して折り返し。後半は11番、12番を連続バーディとしてボギーはなし。1イーグル・3バーディ・1ボギーでこの日のベストスコアタイとなる「68」をマークし、トータル7アンダー・首位タイに躍り出た。
「予選通過はクリアしたかったけど…」と、2週連続優勝に挑んだ前戦は予選落ち。しかし、コーチを務める父・勝臣さんと電話で話し、打ち急いでしまうという自分の悪いクセを再確認。そして「終わったことだから来週こそ」とすぐさま気持ちを切り替えた。
サロンパスカップの最終日は、ゴールデンウィークの期間中ともあって多くのギャラリーに囲まれた。それでも「ギャラリーがたくさんいて緊張したけど、そのなかで目立って、優勝できたのは気持ちの面で強くなりましたね」と成長を実感。今大会も関東で行われる4日間大会ともあってギャラリー数も多く、その経験は残り2日間のプレーを後押しする。
フェアウェイをキープして、パーオンをし、チャンスを作って決める。そのような粘り強いプレーで首位浮上。今季2勝目も見える位置だが、冷静さを忘れない。「今週は今週でやるべきことをやるだけ。ボギーをなるべく打たないゴルフをして、アンダーパーで回れたらいいですね」。サロンパスカップでは大会記録を更新する「64」をマークして逃げ切った。今大会もビッグスコアに期待したい。
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