<全米プロゴルフ選手権 2日目◇20日◇サザン・ヒルズCC(米オクラホマ州)◇7556ヤード・パー70>
最後の最後、しびれるバーディパットを決めて笑顔がはじけた。星野陸也が粘りのイーブンパーで回り、トータル4オーバー、カットラインすれすれの64位タイで決勝ラウンド進出を勝ち取った。
初日を4オーバーで終え、ギリギリの戦いが続いた2日目。「最低でもイーブン、1アンダー、2アンダーを目指していた。なかなかチャンスが来なくて、ずっと耐えて耐えて」。苦しい時間をしのぎ続けたが、17ホール目の8番でボギー。万事休すかと思われたが、最後まで強い気持ちを持ち続けた。
最終9番。ティショットはフェアウェイバンカーにつかまるも“想定内”。ここから1.8メートルにつけると、これを決めて優勝したかのようなガッツポーズを見せた。「緊張のバーディパットでしたけど、よかったです、本当に」と緊迫の場面を振り返った。
「倍以上の汗が出た(笑)」。気持ちのこもったパットは決勝ラウンドにつながる最高の一打だった。
これで週末に思う存分プレーができる。今季の国内ツアーではすべてトップ10。調子がいいだけに、期待も膨らむ。星野自身も「行けたらトップ10を目指したい。ひとつでも上に上がれるように全力で頑張りたい」と明るい表情で残り2日間を見据える。
その週末にはかすかにある希望も。「タイガーが3オーバー。あしたは絶対にいいスコアで回ると思うので、自分も伸ばして、一緒(同組)になりたい」。メジャーの最終日にタイガー・ウッズ(米国)とのペアリング。ここを目指し、ムービングデーにスコアを伸ばしにかかる。
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