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賭けに勝って「皿洗いと洗濯を回避」池村寛世が1W多用で「63」

<ASO飯塚チャレンジドゴルフトーナメント 初日◇9日◇麻生飯塚ゴルフ倶楽部◇6809ヤード・パー72>
「全体的にいい内容のゴルフでした。ティショットが安定していて、ピンが見えるところからセカンドショットを打てました。セカンドもよくて、パッティングもストレスはありませんでした」と、池村寛世は新規大会の初日のラウンドを振り返った。
10個のバーディを奪い、叩いたボギーはたった一つ。9アンダーの「63」は、宮里優作と並んでトップタイだ。
「パー5が短めでイーグルチャンスがあるし、パー4もティショットが飛べばセカンドはウェッジでいける。パー5を獲って、あとはパー4でバーディが2つ3つおまけで獲れればと思っていました」
思惑どおり4つのパー5のうち3つはバーディを奪取。17番だけパーとなった。
「17番以外はティショットがフェアウェイにいって、2オンを狙えるところから打てました。17番(579ヤード)は距離があって“当たらないときついな”と思ってしまい、つかまえにいきすぎました」
新規大会で多くの選手が今大会で初めて回るコース。距離は短めだが、ブラインドあり、ドッグレッグありで、ティショットでドライバーを多用するのは少数派だ。
「きざめばそう難しくはないんですが、ドライバーがうまく打てた人と比べると不利になるかなと思い、ティに立ったときに自信が持てればドライバーを持ち、林の上に打ってショートカットを狙っていきました」
池村はドライバーを14回中10回にぎり、セカンドショットで打った直ドラも1回。「イメージよく攻められた」という。そしてこの日、活躍した番手がもう1本あった。62度のウェッジだ。
「今週から59度を62度に替えているんですが、アプローチのストレスが減りました。奥からの下りでもあまり前に行かないやわらかい球が出たり、30ヤードくらいの距離や砲台でのアプローチがイメージしやすくなりました。59度は開いて打つからやわらかい球が難しいし、強く入ってスピンがかかり過ぎたりするんです。62度ならスクエアに構えて打つだけです」
実は池村、スタート直後に婚約者でキャディを務める坂口琴音さんと初日のトップスコアを予想し、夜の皿洗いと洗濯を賭けていたという。池村は9アンダーを予想し、坂口さんは10アンダーと読んだ。「(宮里)優作さんも9アンダーでよかったです。10アンダーまで伸びていたら、僕が皿洗いでした」と笑顔で話したが、首位タイに加え、賭けに勝つというおまけまでついた会心の初日ラウンドだった。(文・河合昌浩)

<ゴルフ情報ALBA.Net>

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