<ショップライトLPGAクラシック 最終日◇12日◇ストックトンシービューH&GC(米ニュージャージー州)◇6190ヤード・パー71>
作戦は完ぺきだったはずだった。「今日のコンディションではどんどん伸ばしていかないと勝てないなと思っていた」。言葉通り前半だけで4バーディを奪ってトップに立ち、一時は2位に2打差をつけていた。
だが後半伸び悩む。「なかなかパターが思うように決まらなかった」とバーディがなかなかこない。さらに11番でボギーを叩いて後退、14番で取り返すも最終ホールについたときには先にホールアウトした首位のブルック・ヘンダーソン(カナダ)とは2打差がついていた。
18番はパー5。「ブルックの最終ホールは知らなかったけど伸ばしてくると思った。イーグルを獲るしかないと思った」とティショットでドライバーを果敢に振り抜いたが、右の深いラフへ。ピンまでの残り距離は191ヤード。それでも刻む選択肢はない。ピンだけを見て、3番ユーティリティを抜いた。
だが、打球はわずかしか飛ばず目の前のブッシュへ。何とか打つルートを探したが見つからずアンプレヤブルするしかなく、4打目をピンに絡めるもパーパットはカップをなめて決まらず。ボギーを喫し、トータル9アンダーの6位タイに終わった。
ホールアウト後に「本当に悔しい」と語ったのがこの18番ホール。「ティショットが行ったところはあと10センチ左だったらファーストカットまで出ていました。2打目は左を警戒しすぎて、右にそのまま真っすぐ行ってしまって、ああいう結果になってしまった」。勝負を分けたわずかな差に肩を落とした。
それでもスイングの課題をいくつも挙げていた前週から比べれば、はるかに状態はよくなっている。「最後まであきらめずにできたのはよかった。調子も上がってきているので、しっかり来週も優勝争い絡めるように頑張りたい」。来週は3年前に2位となった相性のいい大会。そして2週後には海外メジャー「KPMG全米女子プロゴルフ選手権」。ここからの2週間、今週のうっ憤を晴らすようなゴルフに期待したい。(文・秋田義和)
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