<マイヤーLPGAクラシック 2日目◇17日◇ブライズフィールドCC(米ミシガン州)◇6556ヤード・パー72>
前日“宣言”した「(一日で)10アンダー」には届かなかった。それでも畑岡奈紗は2日目に5つ伸ばし、首位と8打差のトータル6アンダー・17位タイで週末に入る。
朝一、いきなりピンチが訪れた。スタートの10番ホール、3番ウッドで打った2打目が右のラフへ。そこはすぐ目の前に木が立ちはだかる場所だった。3打目はフェアウェイに出すだけになったが、続くショットを3メートルにつけ、パーパットをねじ込んだ。
開幕前からウッド系のスイングに不安を抱えており、このホールの2打目はそれが露呈してしまう形に。「振り遅れた。長いクラブの時、テークバックが長くなってトップの切り返しが追いつかないことがある。その修正が必要」。ここはチェック、修正を続けていく部分ではあるが、自信を持って振れているアイアン、ウェッジのキレはこの日も健在だった。
またティショットが右のラフに飛び込んだ14番のパー5では、2打目でフェアウェイに復帰すると、3打目でカラーまで運び、そして5メートルを決めバーディを奪った。17番パー4でも7メートルを沈めるなど、27回でまとめたパットもその浮上を後押しした。
終わってみればバーディは5つで、ボギーはなし。パターについても「まだ1メートル超えのパットで『どこを向いているかな』と探りながらやっている部分がある。ターゲットに自信を持って向けるように。あとは下りのパットでもヘッドを加速させて打ちたい」など課題はつきまとう。それでも初日のスタート2ホールでダブルボギー、ボギーを叩きながら、結果的に上位をうかがう位置まで上がっていく強さを見せている。
来週行われるメジャー大会「KPMG全米女子プロゴルフ選手権」も見据えてプレーする4日間。ここで見つけた課題の一つひとつが、大舞台でのスコアメイクにつながっていく。ウッド、パター、そして「アイアンでスピンが入らないことがある。メジャーになるとグリーンも硬い。そこは気をつけたい」などという部分と試合のなかで向き合い、次戦が行われるコングレッショナルCC(メリーランド州)に向かいたい。(文・間宮輝憲)
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